愛を象徴する宝石ルビー

愛の色 ルビー …ルビーの語源

愛の色 ルビー …ルビーの語源

ルビーは、旧ラテン語で「ルビウス」=赤を意味しました。
フランス語の「ルージュ」の語源でもありますが、人が最も古くから大切にしているのが赤色であり、太古の壁画や埋葬品、重要な人物が式典で歩くレッドカーペット、日本の神社仏閣、または祝ごとに用いる紅白等々、最高位の色として愛されてきました。
花嫁が赤色を身に着けるのは、生命力のある健康な女性であることを表わすためだといわれています。口紅や胸元の装飾品、さりげない指輪などから垣間見える赤色は、誘目性の高さと相まって女性の美しさを引き立てます。
また、ルビーは人の生命力、活力、豊かな感受性を表す宝石とされルビーの赤色は「愛」の象徴とされてきました。

プロポーズを生んだ宝石ルビー

結婚指輪は、ダイヤモンドでしょ…という方に

2本のリングが絡み合って1本のリングになるギメルリングと呼ばれるこの指輪は、17世紀につくられたもので、指からはずして広げると、写真の通りメッセージが現れます。“IN LIEB UND LEID GOT BEW AR UNS BEID”(ふたりの愛と悲しみから神のご加護を)と記され、驚くのがエナメルで彩られた内側の模様です。
燃えるハートに羽が生えていたり、勿忘草の下で手を結ぶモチーフであったり、強いメッセージ性を感じます。当時は、間違った相手と結婚しても教会で免罪符を買えば神に許される(離婚を許される)とされ、クリスチャンが堕落していた時代でした。宗教革命を唱えたマルチンルターは教会を追われるが、元修道女カテリーナにルビーとダイヤモンドのギメルリングを贈って結婚、そして最高の人生を送ったそうです。その後、結婚は神聖なものに戻され、男性は、自分の持てる限り高額で立派なリングを贈ることにより軽はずみな結婚を認めないという風潮が広まりました。花嫁候補にプロポーズする指輪は、前もってお嫁さんの好みのデザインなどを周囲の友人などに聞くなど、ひっそりと調べたそうです。

写真は、「指輪88淡交社より引用」16世紀ルビーリング

結婚指輪は、ダイヤモンドでしょ…という方に

結婚指輪は、ダイヤモンドでしょ…という方に

ダイヤモンドの取引大手デビアスが、1970年代から始めた「婚約指輪には、給料の3か月分のダイヤモンドを…」というキャンペーンによって、日本ではブライダルジュエリーにはダイヤモンドが正統であると認識が広まり、一般的にはダイヤモンドが主流になりました。しかし、特別な地位にある人、または、伝統的な結婚指輪では、ルビーが多く使われることは、あまり知られていません。
それでも結婚時に高円宮典子様に贈られたのは、ルビーでした。日本の皇族の方々はご結婚時にリングを交換する伝統が無いために公式では伝えられてはいませんが、香淳皇后、美智子妃殿下、雅子様もルビーのリングを受け継いでいらっしゃると言われています。
ダイヤモンドが定着した今、愛を象徴するルビーとダイヤモンドを合わせて「永遠の愛」を表現するのがトレンドになるでしょう。

ロイヤルファミリーは、ルビーの結婚指輪

ロイヤルファミリーは、ルビーの結婚指輪

一般的に、結婚指輪といえば、ダイヤモンドですが、ロイヤルファミリーは、ルビーを使うことが多いということは、意外と知られていません。ヨーロッパはもちろん、日本でも、香淳皇后、美智子妃殿下、そして最近では、高円宮典子さまも結婚指輪は、ルビーです。

永遠の愛

永遠の愛

ルビーは愛を象徴する宝石、そしてダイヤモンドは永遠を表わし、 ルネッサンス期には、よく見られる組合せでした。いつの間にか、ダイヤモンドだけが、ブライダルリングに使われるようになりました。
その理由は、宝石は元々、ロイヤルファミリーや特別裕福な人たち等のごく一部の人に限られていた歴史があり、近年まで一般的なものではありませんでした。皆が結婚指輪に宝石を着けるようになったのは、つい最近のことです。そして、一般的に、産出量の多いダイヤモンドが宝石の代名詞になり、入手がしずらい天然ルビー(天然無処理で美しいもの)は忘れられていきました。
産出量の少ない天然ルビーを結婚指輪として贈るのは、今でも一部の方々だけです。
写真は、13世紀のルビーの結婚指輪、リングの腕の部分が 手と手を取り合った形(フェデ)になっています。