ルビーのインクルージョン

ルビーのお母さん

ミャンマー産ルビーは、2000万年前に、今の場所、地下40㎞、摂氏670度の環境で結晶化したと言われていますが、そのルビーを包み込むように存在したのが「母岩」。ミャンマー産の特徴は、下図のように母岩が、カルシウムを主成分とする石灰岩(大理石)であり、その結晶する環境から大きなルビーは採れにくいのですが、小さくても透明度の高いキリッとした結晶が育ちます。
ミャンマー産ルビーの母である大理石は、紫外線を吸収する鉄分の含有率がとても低いため、紫外線域の光線に鮮赤色に反応するのです。また、ミャンマー産ルビーのインクルージョン(内包物)は、この母岩の主成分であるカルシウムが結晶化して入ることが多く、産地を見分けるときの手掛かりになります。
左図は、ミャンマー産ルビーの母岩で右図は、そのルビーのインクルージョンを顕微鏡で拡大して撮影したもの)

ルビーのお母さん

プロはルビーの何を見ているか

ルビーの原石の中にある「インクルージョン」を見ているところ。
私たちプロの宝石商は、その赤い石を見分けるのに「インクルージョン=内包物」を必ず確認します。下の写真は、カット研磨した後のルビーですが、ライトを照射して拡大すると、この様に、インクルージョンが見えます。ルビーのインクルージョンは、人でいうと指紋のようなものです。同じもの、組み合わせが2つとなく、そのルビーの個性です。人に個性があるようにルビーにも個性があるのです。個性が2つ以上あれば、「相性」が生まれますが、相性の良いルビーは、どのようなルビーなのでしょうか?プロのアドバイスが参考になると思います。

プロはルビーの何を見ているか