岩石と結晶の違い

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鉱物は身近にある美しい「地球のかけら」です

美しいルビーの結晶

よく会話の中で「愛の結晶」や「長年の努力の結晶だ」など、どちらかといえばポジティブな表現をしたいときに、 何か貴重なものの例えとして登場する「結晶」という言葉。

鉱物は世界にひとつとして同じものはありません。色や形にさまざまな共通点があり、それを知るのも楽しいものです。

鉱物って何?

岩石を構成している素材のことです。現在5000種ほど見つかっていて、さらに新種が発見されています。

鉱物は大きく3つの要件が満たされていないと鉱物とは認められません。

  1. 地球がつくったものであること
  2. 決まった成分であること
  3. 個体であり結晶であること

結晶とは何だろう?

原子が規則正しく並列している個体を結晶といいます。鉱物は基本的に結晶しているものを指します。

結晶系とはなんだろう?

鉱物は自由に成長すると原子が規則正しく並び、対象性を持つ平面で囲まれた多面体となります。これらを面と面とを結ぶ軸(結晶軸)」と「結晶の交差角度」によって6つのグループによって6つのグループに分類したものを結晶系(晶系)といいます。

伝統的に四大宝石といわれ、皆さんもよくご存じなルビー、エメラルド、サファイア、ダイヤモンドは、みな結晶です。

元素が規則正しく整列しています。運動会で子供たちが整列して行進している時を思い浮かべてください。目の前を通過していく子供たちの行列の間から、一瞬ごとに向こう側が見えるはず。それと同じで法則をもって整列すると光は透過されるのです。

ルビーの結晶についても知りたい!!

さて、ルビーの結晶の化学組成は「Al2O3」酸化アルミニウムです。お馴染みの白くて軽く便利な元素アルミ2個と私たちの命の源、酸素3個が仲良く手をつないで、規則正しく整列した姿です。

鉱物名「コランダム」と結晶です。そのコランダムにクロムという元素が1/200の割合で混入すると赤くなり、宝石ルビーと呼ばれます。

ちなみに、鉄とチタンがコランダムの中に入るとブルーサファイアになります。

ルビーとサファイアは、鉱物的には同じ、兄弟姉妹のような存在です。さて、そのルビーを赤くする元素「クロム」は、ギリシャ語「クローマ=色」が語源ですが、このクロム、エメラルドの中に入いると緑色に発色させる要因になります。名前の通りです。

みなさんは綺麗な石や面白い石をもっていますか?お気にいりの石をコレクションするのは楽しいですね。

でも鉱物は集めること以外にも楽しみ方がたくさんあります。鉱物の性質を良く知ることが大切です。図鑑の枠を超えて、鉱物を楽しむためにもルビー専門店のモリス銀座店に遊びにいらしてください。不思議なルビーの世界へ冒険を始めましょう!

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