
愛する人にすべてを捧げる象徴としての婚約指輪
現在はダイヤモンドが一般的なものの、その歴史は意外に浅く、史実によると遥か昔からルビーが婚約指輪の宝石として選ばれていたと記されています。
情熱的なカラーはもちろん、その希少性の高さからヨーロッパの王室文化に愛されてきたルビー。
価値ある宝石を贈ることで、結婚への覚悟や、誠実さ永遠の愛を伝えてきました。
起源は古代ローマからと言われています。今も受け継がられる婚約指輪の歴史をひも解いてみましょう。
(今も現存するルビーの婚約指輪です)
指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たちより引用
(古代ローマの結婚式の様子が壁画に残されています。当時はサフラン色のドレスに身を包んでいたそうです。ルビーの婚約指輪がぴったりです。)
ルネッサンス期には既に、プロポーズの言葉と共に贈られた婚約指輪がありました。
欧米では宝石文化があり今でも受け継がれ家宝として大切にされています。
高校生の頃勉強した世界史が婚約指輪を選ぶ時に生かされるとは知りませんでした!ルターさんもルビーにかかわる歴史の人物です。
☆ちょっとブレイク☆
タイムルネサンスとは何か?
キリスト教が始まって、1300年以上経った14世紀
既にヨーロッパではキリスト教の教えが広がって、教会中心的な価値観が蔓延していました。
その価値観とは、神の絶対視です。神を崇高なもの、人間を罪深いものとする見方がありました。
キリスト教では、人間は生まれながらにして原罪を背負っており、その罪を悔い改めるために神に祈りを注いで生き、天国へと行こうとしますよね。
つまり人を下に見るような価値観が中世ヨーロッパでは主流だったのです。
そんな人を下に見るような価値観をひっくり返して、個人の持つ価値観(個性)を大切にしよう!としたのがルネサンスの時代です。
教会中心の価値観から、人間中心の価値観への転換が求められました。
そこで参考にされたのが、古代ギリシャ・古代ローマ文化です。この2つはキリスト教が生まれる前から存在する文化なので、キリスト教の影響を全く受けていません。
この頃の文化をもう1度探求することで、人間中心の価値観を理解しようとしました。
つまり「古代ギリシャ・ローマ文化」を再生することで、人間の理性や尊厳を探求しようというヒューマニズム(人文主義)が生まれたのがルネサンス時代ということです。
天然無処理のルビーこそが歴史に認められた正統派
歴代の王室に愛された宝石として不動の地位にあったルビーだからこそ、それに似せた“商品”が増えていきます。人工的に合成されたものや、人為的な処理によって品質改良されたものが“ルビー”の名のもとに市場に出回る結果になってしまいました。
いつしか「プロでも判別が難しい宝石」となり、さらにダイヤモンドの数百分の一にも満たない採掘量の少なさから「奇跡の石」ともささやかれるようになります。
その希少さからルビーは、日本では高円宮典子様に贈られるなど、今でも世界のロイヤルファミリーに愛され続けています。
今、改めて考えたいブライダルリングの意味
流行で選ぶファッションリングなら、大きくて鮮やかなガラス玉でも構いません。ただ、ブライダルリングは、「一生愛するもの」という想いが込められたものです。
千年前の宝石が今も変わらずに輝き続けているように代々、受け継がれる「本物」を選んでいただきたいです。
ダイヤモンドと違いルビーを選ぶときは、原産地も重要な要素。産地により価値が大きく異なるからです。
実は欧米のオークションで億単位の高い落札価格が話題になるルビーのそのほとんどがミャンマー産のもので、最高のルビーの産地として名高いです。
ミャンマー産、天然無処理、そして美しいもの。この3つをルビーを選ばれるときに大切にしてください。
(左銀座店 滝野さん 中央京都店 森さん 右京都店店長服部さん)
スタッフは各自インスタグラム更新中です。HPトップよりご覧いただけます。個性豊かなルビーの世界をお楽しみください。
モリス京都三条本店、銀座店ではルビーのストーリをお話させていただきます。
人生で一番赤い心を燃やす日を創りませんか?ご来店お待ちしております。