プロポーズは大切なパートナーへの求婚の決意表明です。今感じている幸せな気持ち、そしてこれから始まるお二人の未来へ想いを馳せて。プロポーズを成功させるため、婚約指輪を選ぶ時、贈る時、その全てのシーンにお二人だけのストーリが存在する、とっても大切なものです。婚約指輪はお二人の大切な思い出を記録する「思い出カプセル」です。じっくりと楽しんで選んでいただきたいと思います。婚約指輪はいつから存在するのでしょうか?またどうして必要なのでしょうか?その価値を知ることで、愛する人を、そして指輪への想いがより深いものになっていきます。婚約指輪の歴史を知り、これまで常識だと思っていた前提や価値観にとらわれずに、史実を紐解くことで見えてくることもあります。知っておいていただきたい大切なポイントをお伝えしています。

引用 ヴィッテンベルグ博物館にあるルターの結婚指輪
有名なプロポーズのスタイルの始まり
映画やドラマを見ている時にひざまずいて婚約指輪を捧げるシーンをよくみます。このひざまずいてプロポーズするのはいつから始まったのでしょう。それは、「プロテスタントの父」といわれ、宗教改革に取り組んだマルティン・ルターが始まりといわれています。豪商の息子として生まれたマルティン・ルターは、もともと宗教家ではなかったのですが、若き日に命を落としそうな事故に遭い、「助けてくだされば、生涯、あなたの使用人になります。」と神様に祈り、救われた命に感謝して、親の反対を押し切って宗教家になったという生真面目な青年です。その真面目さと柔軟な対応が市民に慕われ、あっという間に司教の座に就任しますが、誠実なだけにその上の人たちと対立し、最後には司教の座を追われることになりました。
一般市民に戻ったマルティン・ルターは、クビになったその足で修道院へと向かいました。そこには以前より好意を抱いていた修道女のカタリナがいました。一生を神に捧げる覚悟で宗教家になったマルティン・ルターでしたが、市民となった今、最愛の女性に愛する想いを伝えられると思ったのでしょう。いざ告白の時、マルティン・ルターがプロポーズの時に捧げたのは、ルビーの婚約指輪でした。修道女は一般市民より身分が高かったため、ひざまずいて指輪を差し出し「私と一緒に来てください。」と懇願した姿が、あの有名なプロポーズスタイルの始まりだったのです。

なぜマルティン・ルターはルビーを贈ったのか?
「婚約指輪として贈られる宝石はダイヤモンドではないの?」そう思われる方もいるでしょう。実は婚約指輪に「愛」を意味するルビーを贈ることが、伝統的な婚約指輪のスタイルなのです。欧米ではプロポーズは文化として大事にされているため、男性は最愛の女性にプロポーズすることを誇りに思っています。一世一代の大仕事になるわけですから、NOと断られないために、シチュエーションや伝える言葉、贈りものに至るまで、一つひとつを真剣に選んで当日に挑みます。そのプロポーズの始まりといわれるマルティン・ルターが婚約指輪の宝石にルビーを選んだのは、最も高価な宝石であり、その宝石の力を借りて想いを受け入れてもらおうと願ったからだそうです。
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