宝石文化史をルビーからひもとく
~ヒストリックリング~
宝石は世代を超えて受け継がれていくものです。平安時代から明治時代まで宝石ジュエリーの文化がなかった日本は、近代化のあと西洋の宝石ジュエリーをすべて良いモノとしてお手本にしてきました。日本では、家に代々伝わる宝物を「家宝」と言いますが、それに相応しい宝石を手にするには、文化的な教養としての「歴史的文化遺産」として現存している宝石ジュエリーを見る眼が重要です。昨年、国立科学博物館で開催された特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」の図録をもとに、ルビー専門家からみた宝石文化論を紐解きます。