ハイエンドジュエリー

明度の高さとミャンマー産ルビーらしい色調、そして高い透明度が特徴的なルビーは、ミャンマー中部にある最高のルビーを産出するモゴック鉱山で発掘されました。もちろん天然無処理で美しいルビーで、大きさは、縦7.7㎜/横6.5㎜/深さ4.1㎜、重さは2.02ctとパーフェクトな形と大きさです。そして、何といっても圧倒的な別格の美しさがあり、見ている方を引き込んでいく魅力があります。質の高い結晶であることはもちろんですが、研磨のスタイルとの相性が抜群であったこともそれに関係しています。オーバル型のミックスドカット(上部クラウンにブリリアントカットが施され、下部パビリオンにステップカットが施されたもの)を採用、非常に良い形であり、結晶の奥からキラキラと湧き上がってくるモザイク模様のバランスの良さにつながっています。さて、このルビーを品質判定した場合、宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさのスケールで「S」輝きがあり、特に美しいもの、そして色の濃淡は「#5」、このルビーももちろん最高品質であるジェムクオリティです。もうひと色、濃いルビーがお好きな方、暗闇の中で輝く炭の光を思わせる深い輝きのある赤色を醸し出すルビーと、このルビーのように特に明るい元気な赤色が好きな方…同じジェムクオリティのルビーでも、好みが分かれるところではあります。人の感覚とは面白いもので、色の濃淡で見た場合、もう一段階淡いものが一番好きだ…という方もいらっしゃいます。そうすると、品質判定のクオリティスケールで見た場合、#4になるために、ジェム/ジュエリー/アクセサリーの3つの品質のゾーンに分けた時には、ジュエリークオリティになってしまいます。宝石の特徴は、絶対的価値のある…もちろん交換価値もある宝石である、天然無処理で美しいミャンマー産ルビー、それも2ctのジェムクオリティを着けてをジュエリーに装着して、普段から着けて楽しむことができるのができる…とても贅沢なことで、200年前までは、ロイヤルファミリーなどの特別な人々しか手にすることができなかった宝物なのです。良い時代に生まれたと思います。

  • カラット 2.02ct
  • Size(サイズ mm)7.7/6.5/4.1
  • Origin (産地)Mogok(Myamar)
  • 天然無処理
  • Quality (品質)Gem Quality

ルビーの赤色とオレンジ、ピンクが混ざった不思議な色調と蛍光性の強い結晶が、独特な雰囲気を醸し出すルビーです。この質の結晶は、ミャンマー最北部カチン州のナヤンルビー鉱山で、ごく稀に発掘されます。驚くほど高い透明度と硬い感じのする結晶もナヤン産ルビーの特徴です。オーソドックスなラウンド型のミックスドカットに磨かれました。大きさは、縦7.7㎜/横6.4㎜/深さ5.4㎜と理想的な形、そして重さは2.4ctです。宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさは文句なしの「S」輝きがあり特に美しいもの、そして色の濃淡は「#5」を僅かに下まわる「#4.5」です。品質ごとに3つのゾーンに分けた場合、ジェムクオリティになります。ピジョンブラッドと呼ばれるルビーは、もう少し色の濃淡が濃いこと、そして、色調が純色の赤に近いものですが、しかし、このルビーは、一般的にピジョンブラッドと呼ばれるルビーを凌駕する魅力があります。ピジョンブラッドを探している人には、一生見つからない魅力のあるお宝ルビーです。20年以上天然無処理で美しいルビーだけを見続けて…ルビーを知れば知るほど、観るときの一番大切なポイントは、唯一無二、地球上にたった一つのお宝と向き合っているという気持ちを持って向き合うことだと思います。人に例えると分かりやすいのですが、鑑別は、人間か猿かを見分けるモノ、産地同定は、どこの出身で、どこの大学を出ているか?そして、品質判定は、優しい人、強い人…冗談が通じないのが欠点…、身長はどのくらいで、体重がどのくらい…と、その人の特徴みたいなものです。それらの情報で「好きな人」は分かるでしょうか?むしろ何の情報が無くても、会った途端に「好きになった」という人もいると思います。私たち人には「感性」があり、それぞれの人が感じたことを情報共有するために後天的に発達したのが理性であり、言語であり、数値だと思います。品質判定は、好きなルビーが見つかった時にそのルビーが適正な値段なのかどうか?を確かめる為の道具であり、鑑別書は、ニセモノでないかどうか?を確かめるぐらいの書類です。ルビーをみる時には、自分の感性を活かして「大好き」なルビーに出会っていただきたいと思います。

  • カラット 2.40ct
  • Size(サイズmm)7.7/6.4/5.4
  • Origin(産地) Namya(Myamar)
  • 天然無処理
  • Quality(品質) Gem Quality

素晴らしいルビーの色調、明度に加えて、オーバル型の形の良さ、そして結晶の奥から湧き上がってくるようなモザイク模様のバランスが特徴的なルビーは、ミャンマー中部、世界的に有名なモゴック鉱山より産出されました。大きさは、縦8.8㎜/横6.9㎜/深さ5.3㎜の非常に良いプロポーションと3.20ctの重さです。高い需要と産出する割合(出現率)のバランスで見た場合、このクオリティと大きさのルビーには、絶対的な価値があります。国際的な需要は、ニューヨークや、ジュネーブ、香港で開催されるサザビーズやクリスティーズのような高級美術品のオークションでの入札状況をみれば良く分かります。天然無処理で美しいミャンマー産、それもモゴックやナヤン産のルビーは、その他の産地と比較すると別格です。いざとなれば手放すことができるということも宝石としては、とても大切なことです。美しく、希少で、経年変化の無い大自然の造形美である宝石の定義から考えると至極当然のことです。そして、それは、受け継がれる時に、それまで持っていた方の思い出をキラキラと輝かせることになります。最近では、商業的なモノが増えてしまい、売ること、使うことを主な目的とした宝石ジュエリーが多くなっていることが心配です。人の手で数の増やせるものは、時間と共に希少性の低下は避けられません。売れるから作り続けるしょう。そして、気が付いた時には、宝石としての希少性が失われているのです。天然無処理で美しいミャンマー産ルビー専門で仕事を続けてきたモリスは、人工合成石や加熱処理など人為的な処理をして美しさの改良をしたルビーの悲しい結末を何度も見ています。好きな人と出会った時の喜びや美味しいものを食べた時に喜ぶのと同じように、宝石は受け継がれる時に人が喜ぶものでなくてはならないと思います。このルビーは、宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさが「S」輝きがあり特に美しいもの、そして色の濃淡は「#6」、クオリティごとに3つのゾーンに分けた場合は、もちろんジェムクオリティですが、その中でも最高級品です。受け継がれる時に、しっかりと新しい品質保証書を作成させていただきたいと思います。

  • カラット 3.20ct
  • Size(サイズmm)8.8/6.9/5.3
  • Origin(産地) Mogok(Myamar)
  • 天然無処理
  • Quality(品質)Gem Quality

鮮やかで、ほんの少し紫味を感じさせる色調、高い明度、ムラの無い均一な赤色と透明度。結晶の奥から湧き上がるような輝きを放つクリアな結晶は、ミャンマー最北部カチン州のルビー鉱山「Nam-Ya」ナヤンで発掘されました。非の付け所がない「優等生」的な魅力を持ったジェムクオリティのお手本のようなルビーです。形の良い原石は、縦7.0㎜/横6.5㎜/深さ5.1mmの大きさ、そして2.25ctの重さのラウンドミックスドカットに磨かれました。とても良いバランスに仕上がりました。このテリ(結晶の奥から湧き上がってくるキラキラした輝き)の良さは、充分な深さを取ることができる原石の形にあります。ナヤン産のルビーの特徴の一つである、硬質的な印象と高い透明度は時によって色調に影響します。澄んだ結晶が逆に色調の面で、紫味を強く発色させる性格があります。しかし、このルビーのように結晶に充分な深さがあった場合は、パビリオン(宝石下部)から万華鏡を覗いた時のようなキラキラとした美しいモザイク模様が浮かび上がってきます。ナヤン産ルビーは、形の選定が難しい部分があります。縦横のサイズに対して5.1㎜の十分な深さが確保できたことで、最高級の美しさを発揮したのですが、あと0.3㎜、深さが不足していたら、この様な深みのある色は表現されなかったと思います。大自然の造形美であるルビーは、人の手でできることは少ないのです。私たちは、ただ細心の注意を払いながら磨くことしかできません。天然無処理で美しいルビーは、人の手によってダメにすることはできても、良くすることはできません。そこがダイヤモンドとは決定的に違うところかもしれません。宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさが「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡は「#5」です。品質によって3つのゾーンに仕分けると、もちろんジェムクオリティですが、この特別なルビーは、品質判定でジェムクオリティと表現するだけでは伝えきれない魅力があります。

  • カラット2.25ct
  • Size(サイズmm)7.0/6.5/5.1
  • Origin(産地)Namya(Myamar)
  • 天然無処理
  • Quality(品質)Gem Quality

南国に咲く花のような明度の高く、ピンキッシュな色調と高い透明度、そして形の良いルビーは、ミャンマー中部の世界的に有名なルビーを数多く産出するモゴック(Mogok)鉱山のペンピエ鉱区で産出されました。形の良い原石は、バランスの良いクッション型のミックスドカットに仕上がりました。大きさは縦9.7㎜/横9.1㎜/深さ6.1㎜、そして重さは4.92ctと圧倒的な大きさと、蛍光性の強い輝きを放ちます。接触変成岩起源と呼ばれる、主成分がカルシウムである白い石灰岩(大理石)を母岩として結晶するミャンマー産ルビーらしく、顕微鏡拡大検査をするとカルシウム分が結晶化したアパタイトインクルージョン、そして、繊細なシルクインクルージョンもしっかりと確認することができます。キューレット(宝石下部の尖った部分)側には、モゴック鉱山産のルビーの特徴の一つである糖蜜状組織が入っていますが、その湾曲して密度の高いハチミツを水の中に混ぜたような入り方、景色もこの鉱山産特有のものであり、産地の特徴を余すことなくしっかりとアピールしています。宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさ「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、品質を3つのゾーンに分けるとジェムクオリティです。色の濃淡の部分でピジョンブラッドと呼ばれる色の濃さに達していませんが、その品質の高さと迫力のある大きさはモリスルビーを代表するお宝の一つです。そして、このルビーは、名のある日本の名工によってジュエリーに仕立てられました。指輪のメインストーンながら、クローバーの葉の一つ、あえてジュエリーの中心部ではなく、四枚の葉のうちの一つに見立てて、セッティングしました。他の三枚の葉には、ダイヤモンドのパヴェセッティング(ダイヤモンドを敷き詰めたようにセッティングする技法)、そして四方を取り巻くように、モリスがナヤン鉱山で発掘した天然無処理で美しいルビーをセットしました。欧米のジュエリーでは、メインストーンは中心にあってその周りに装飾を着けていくのが一般的です。米国ラスベガスで開催された宝飾展で、フランスからやって来た著名なジュエリー工房の職人に、この指輪を見せたことがあります。「ジャポネズム!面白い…なぜルビーがここについているんだ!と、そして裏の細工が日本人らしいね」と高く評価、世代を越えて受け継がれると確信した瞬間でした。素晴らしい作品をつくっていただいた日本の名工に感謝、誇りに思った瞬間でした。

  • カラット 4.927ct
  • Size(サイズ mm)9.7/9.1/6.7
  • Origin(産地) Mogok (Myamar)
  • 天然無処理
  • Quality(品質)Gem Quality