
17DRM001
個人蔵
6.00ct以上
Origin(産地)Myanmar /Quality(品質)Gem
Size(サイズ) 9.9/9.0/6.3mm
モリスがお届けしたルビーの中で、最高品質の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。ミャンマー中部のモゴック鉱山で発掘された宝石ルビーを代表するピジョンブラッドのルビーです。おめでたいお正月の今日のルビーに個人蔵のモリスルビーをお借りして撮影させていただきました。青味をまったく感じさせない真っ赤な色調と高い透明度は、まさに人類の宝物といえます。モリスが20年以上ミャンマーで宝探しをして見てきた中で、最高のルビーです。顕微鏡を使ってその内側を覗くと、カルシウムの結晶と思われるインクルージョンとルチルの針状結晶(通称シルクインクルージョン)が確認でき、接触変成岩に抱かれて結晶したことが一目瞭然です。宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさ「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡は「#6~#5.5」の文句なしのジェムクオリティです。大きさは、縦10㎜弱/横9㎜以上/深さ6㎜以上、重さは6ct 以上です。純色に近い赤色、高い彩度、高い透明度、そして365nmの紫外線長波光に鮮やかに燃える石炭のように輝きます。そして破損の原因になるようなフラクチャーも皆無だということ、今のところ私が見たルビーの中で最もレベルの高いルビーです。大きさだけであれば27ctもある「サンライズルビー」も手に取って拝見したことがありますが、結晶の質という面では、それを遥かに凌いでいます。究極の希少性…人間で例えるならオリンピックの100m走で軽々と優勝してしまう「ウサイン.ボルト選手」のような存在です。そしてこのルビーは、これから長く受け継がれ、そのピジョンブラッドの光を放ち続け歴史を創っていくでしょう。そして、特筆すべき点は、このルビーの潜在力はまだまだ高く、更に美しくする余地がたくさん残っているということです。テーブル面からは見えないキューレット側にカルシウムと思われる結晶インクルージョンが美しさを邪魔するところに内包されていますが、敢えて残しています。リカット(再研磨)する余地があるということです。更に高いレベルの美しさを発揮するポテンシャルを持ち、そしてそれを残したまま、圧倒する美しさを発揮するところも、身体に問題がありながら、世界記録を更新し続けたボルト選手に通ずる部分があります。撮影させていただきましたコレクター様に、深く感謝を申し上げます。

16JLT001
3.09ct
Origin(産地)Myanmar /Quality(品質)Gem
Size(サイズ) 10.9/7.3/4.8mm

18DRM001
2.06ct
Origin(産地)Myanmar /Quality(品質)Gem
Size(サイズ) 7.3/6.1/4.7mm
2ctを超えるピジョンブラッドのルビーは、最高のルビーが産出されることで世界的に有名なミャンマー中部のルビー鉱山モゴック(Mogok)で産出されました。驚くほど高い透明度は、顕微鏡で結晶の中を覗いてもガードル(輪郭の部分)に僅かなシルクインクルージョンとモゴック産特有の糖蜜状組織(Tricle)が確認できるのみで慣れていない方だと何も見えないでしょう。この最高品質の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、どんなルビーと比べても見劣りすることはないでしょう。僅かに紫身を感じさせながら深紅の色調は、まさにピジョンブラッドといえます。マーケットで見るこの色調のミャンマー産ルビーは、通常、別の鉱山であるモンスー(Mong-Hsu)で産出された黒っぽい原石を人為的に加熱処理したものであり、見た目が同じであったとしても全くの別物として考えた方が良いでしょう。モゴック、ナヤン産のピジョンブラッドは特別です。さて、インクルージョンの話ですが、先述した糖蜜状組織とは、ハチミツと水を混ぜた時に見える、密度が違う透明なものどうしが混ざり合ったような、色の濃淡のムラではなく、溶けたガラスを混ぜたような不思議な景色です。これは学術的に立証されていませんが、私自身は、ルビーの着色要因であるクロム(Cr)が関係しているのではないか?と考えます。その理由は、同じ鉱物コランダムで、着色要因がチタン(Ti)と鉄(Fe)によって青く輝くブルーサファイアには、この糖蜜状組織が見られないためです。宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさが「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡が「#6」、品質を3ゾーンに分けた場合は、ジェムクオリティですが、この高いレベルのルビーは、品質判定をしてジェムクオリティの枠に入れてしまうのがもったいないぐらいの存在感があります。私は、こういうレベルのルビーに「ピジョンブラッド」という呼称を使うべきだと思います。これこそ、天然無処理で美しいミャンマー産のピジョンブラッドルビーです。

22FYM001
2.03ct
Origin(産地)Myanmar /Quality(品質)Gem
Size(サイズ) 7.3/6.3/4.6mm
ピジョンブラッドと呼ぶに相応しいルビーは、ミャンマー中部の世界的に有名な鉱山モゴック(Mogok)で発掘されました。ほとんど他の色を感じさせない深紅の色調は世界最高と呼ばれるモゴック産ルビーの中でも特別なものです。クッション型のミックスドカットに磨かれ、大きさは縦7.3㎜/横6.3㎜/深さ4.6㎜で重さは、2.03ctのピジョンブラッドは圧倒的な存在感があります。そして、宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさ「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡は「#6」、品質判定の3ゾーンに分けるともちろんジェムクオリティですが、このレベルのルビーになると、品質判定の作業はどちらかというと、割れなどの破損の原因がないか?などの確認作業のようなモノになってしまいます。顕微鏡を使った拡大検査をするとテーブルの下に、モゴック産らしいシルクインクルージョン(ルチルの針状結晶)と小さな他の宝石の結晶インクルージョン、そして糖蜜状組織が、美しさを更に引き立てるように内包されています。まるで、このルビーが「観れば分かるでしょ…」と自らが天然無処理で美しいミャンマー(モゴック)産ルビーだということをアピールしてくれているようです。鑑別業者がよくピジョンブラッドレッド(ピジョンブラッドの赤)と色目だけを見て、分析結果報告書(鑑別書と呼ばれている)にコメントすることがあり、このピジョンブラッドも同じようにピジョンブラッドレッドとコメントされるはずですが、それは、最高のルビーを褒め称える呼称であり、宝石の種類と色調だけの話ではありません。逆にそんなに品質の高くない、ただ、色目によって、そうコメントされた普通のルビーと一緒にされてしまうことが、かわいそうなぐらいです。ちょうど、今北京の冬季オリンピックが開催されていますが、そこで優勝する選手のようなレベルの選手を「スキーがとても上手な人…」と表現するようなモノで、間違っていないが、正確ではないと思います。品質は、その他にも原産地、美しさ、色の濃淡、欠点、サイズから総合的に判断するべきものです。ピジョンブラッドのルビーが驚くほど高額なのは、極端に希少性が高いからであり、手に取って観ることができた私自身も素直に感謝したいと思います。しばらくお預りして、相応しい方にお持ちいただき、大切にしていただきたいと思います。世代を越えて受け継がれていくべき、最高品質ピジョンブラッドルビーです。

21SRM004
2.01ct
Origin(産地)Myanmar /Quality(品質)Gem
Size(サイズ) 7.5/6.2/4.7mm
高いレベルの深紅の色調と高い透明度、そして何よりも2ctを超える大きさ、存在感が特徴的な、天然無処理で美しいミャンマー産です。原石は、最北部カチン州のNam-Ya(ナヤン)ルビー鉱山で発掘されました。宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#5.5」で、品質ごとに3つのゾーンは、ジェムクオリティです。2ctを超えるジェムクオリティのルビーはとても希少性が高く、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーを専門に、現地の鉱区から原石を取り扱うモリスでも、1年間に数個出会えるかどうか?というレベルです。(モゴック/ナヤン鉱山)さて、大きさは、縦7.5㎜/横6.2㎜/深さ4.7㎜、そして重さは、2.01ctのオーバル型のミックスドカットに磨きました。2ct圧倒的なジェムクオリティと、ほんの少し、ずんぐりむっくりした親しみを感じる形は、一度見たら忘れられないルビーです。どんなルビーを隣に並べても他を圧倒する存在感があり、ジュエリーに仕立てる時のひと工夫でお持ちになる方のアイコンになって行くでしょう。思い出をたくさん詰め込んで、いつか誰かに受け継がれる時がやってきます。宝石の定義は、美しく、希少で、経年変化の無い大自然の造形美であることです。人工的に作られたモノや、人為的な処理をして美しさを改良したモノは、同じミャンマー産ルビーであっても、1980年代から市場に増えた加熱処理をしたものなどは、時間と共に数が増えていきます。見た目が同じであっても、需要と供給のバランスで見た場合、いずれ供給過多になってしまいます。宝石ルビーは、いつか必ず受け継ぐ瞬間、手放す瞬間がやってきます。その時に思い出がキラキラと輝きだすような宝石でありたいと思います。採掘現場で仕事をしていたモリスは、品質ごとの希少性が分かります。1ctを超える天然無処理で美しいミャンマー産ルビー、それもジェムクオリティのものには、その希少性に支えられた交換価値があります。家宝としてお持ちいただきたいと思います。