ダイヤモンド D22JYM004
Carat(重量) | 0.338ct |
Size(寸法) | 4.49 - 3.39 x 2.37 |
Quality(品質) | Fancy Dark Green Gray SI1 |
Fluorecence(蛍光性) | Strong Yellow |

ダイヤモンドの特徴
ダイヤモンドといえば、無色透明が一般的ですが、実は様々な色がある鉱物です。黄色や青色、緑色、ピンク色、黒色など様々な色が確認されています。こうした色は、マントル中の微量元素によるものです。結晶の成長中に、数十~数千ppm(1ppmは1万分の1%)。つまり炭素原子100万個に対して数十個~数千個の割合で窒素原子をとりこみ、その影響で色が変わるのです。色の着いたダイヤモンドは、炭素の結晶としては「不完全」と表現する人もいます。天然カラーダイヤモンドは、含まれる窒素原子の割合とその周辺の炭素原子の組み合わせで色が決まることが多いです。例えばグリーンダイヤモンドの場合は、取り込んだ窒素原子2個にはさまれた炭素原子が欠けると緑色になります。窒素はマントル中では炭素以上に微量な元素です。カラーダイヤモンドはマントル中の極めて稀な元素を拾ってきていることになります。今日ご紹介するこのダイヤモンドは、暗所に保管していたり、穏やかな加熱によって、一時的に色調が変化することから、通称「カメレオンダイヤモンド」と呼ばれています。金庫の中で観た時は、透き通った美しいレモンカラーのダイヤモンドだったはずが、サロンのショーケースに並べると、みるみるグリーングレーのカラーに変化していきました。またブラックライトを照射すると、強いイエローへと色は変化します。透明度は、SI1(Slightly Included 1)熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等が明確に発見できる程度で、肉眼ではほぼ発見することは難しいダイヤモンドです。地球深部の極微量な炭素原子と窒素原子が奇跡的に出逢い無色透明のダイヤモンドが色づくように、この広大無辺の宇宙の中で、奇跡的に出会われたおふたり。そんな思いをダイヤモンドに込めてプロポーズされては如何でしょうか?宝石箱を開けた瞬間は、透き通ったレモンカラー。指に着け始めるとシックなグリーングレーへと変化する特別なダイヤモンドは魅力いっぱいだと思います。「Newton 2007年9月号 地球深部からの手紙 ダイヤモンド」P.36~37より引用