新春
GEMルビーフェアの
ご案内

モリスルビー 22SR0003 0.26ct Myanmar Gem
ルビー専門店モリスは、本日 2023年1月5日(木)より、新春イベントとして「GEMルビーフェア」を開催しています。毎日、モリス京都三条本店とモリス銀座店でご覧いただけるルビーをご紹介しています。本日ご紹介するルビーは、モリス京都三条本店にあるルビーです。(ここより「今日のルビー」より抜粋)
最北部カチン州、幻のルビー鉱山であるナヤンから産出されました。
青みが少ないルビーらしい色調、インクルージョンが少し多いためスカっとした透明感は少ないものの、彩度は高く、個性的な形と相まってかわいい感じのする天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州、幻のルビー鉱山であるナヤンから産出されました。サイズは、縦3.6㎜/横3.4㎜/深さ2.3㎜、重さ0.26ct、縦横と深さのバランスはとても良く、結晶の生地を最大限に残したため、すこし歪んだラウンド型ミックスドカットに磨きました。
このルビーの品質判定のクオリティスケールは
美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質を3つのゾーンに分けた場合ジェムクオリティ(最高品質)です。
ミャンマーナヤン鉱山の特徴
さて、ナヤン鉱山は、ミャンマーを縦断する「ザガインフォルト(活断層)」の北端にあり、世界地図でみたら馬の尻尾のように湾曲した山脈が何層にも重なった場所です。世界的に知名度の高いミャンマー中北部の中山間地域にあるモゴック鉱山は、600年ほど前からルビーを産出していたといわれていますが、このナヤン鉱山は23年前に鉱区として認定された、未だほとんどの人々が知らないルビー鉱山です。分析結果ではモゴック産と酷似した性質を持っているのですが、母岩が見つかっておらず、地下40㎞の深さから地表に出てくるまでに自然の浸食作用で結晶の弱い部分が削り取られていると考えられ、産出する原石は、小さく丸まったものが多いのが特徴です。そして、他の産地と違い原石は加熱処理されずに天然無処理のまま市場に出ていきます。数ミリの小粒な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの品質の高いもののほとんどは、このナヤン鉱山で産出されたものだという事実は意外と知られていません。そして分析結果では明確な違いは、今のところ分かっていませんが、研磨する職人は、モゴック鉱山で産出される原石と比べても「硬い」と感じるそうです。そして、何よりも幻の…と表現する理由は、鉱脈の枯渇がすでに始まっており、産出が急激に少なくなってきたことがその理由です。ナヤンのルビーは、通常ピンキッシュなものが大半ですが、ごくまれに深紅の色調のルビーがピジョンブラッドも産出されます。スイスGubelin宝石研究所などでの分析結果報告書では、モゴックもしくはナヤンから産出したルビーと表現されるのは、見分けがつかないからで、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーとして世に出ていきます。