ダイヤモンド D22JY0006
Carat(重量) | 0.06ct |
Size(寸法) | 2.5mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | None |

ダイヤモンドの特徴
「今日のダイヤモンド」は、µの人気「Star」シリーズのリングのメインストーンとして使用した直径は2.5㎜のダイヤモンドです。カラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレード(透明度)はVSクラス。VSクラスは、極僅かなインクルージョンが存在する品質で、熟練の鑑定士が10倍に拡大した際に内包物などの確認が困難なグレードです。一般の方が肉眼で確認するのはもちろんの事、10倍のルーペで拡大しても内包物等を認めることは困難です。そこで80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(ダイヤモンドを上から見る)で見ると、一番上のテーブルファセット(8角形の平らな面)に極小さな可愛いクリスタルインクルージョン(結晶内包物)が二つ確認できました。ダイヤモンドが結晶するときに、一緒に取り込まれたのでしょう。ダイヤモンドの内側の世界は、まるで地球深部からのお手紙のようです。大昔の地球を見ることができないように、地球内部の今の様子を覗くことはできません。それでも様々な方法で研究して分かったのが「ゆで卵」のような様子です。地球は直径1万2742kmの球です。その内側は、大きく3つに分けられます。そのゆで卵のカラにあたる「地殻」は、地表から30km~60kmほどしかない薄い層です。白身にあたる部分が「マントル」で、地球の堆積の80%を占めています。中心の黄身にあたる部分が「核」です。地下の浅いところと地下の深いところは「地殻」、地下のとても深いところは「マントル」にあたります。そしてさらに地球の秘密に迫るための研究方法の一つが地下150㎞よりも深くから地表にやってきたダイヤモンドを調べることです。地下深くで生まれたダイヤモンドは、地上へと一気に噴き出すマグマによって地表近くへ運ばれると考えられています。ダイヤモンドの結晶や、その中に取り込まれている地下のとても深くで生まれたほかの鉱物は、辿りつくことができない地球内部の様子を教えてくれる、重要な研究材料なのです。◇出典(参考文献):諏訪久子著 宮脇律郎監修「地球のキセキ、大研究!宝石のひみつ図鑑 世界文化社