ダイヤモンド MD0012
Carat(重量) | 0.10ct |
Size(寸法) | 3.0mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | None |

ダイヤモンドの特徴
「今日のダイヤモンド」は、ダイヤモンドの内側に、不思議な形のインクルージョン(内包物)を秘めるダイヤモンドです。勿論、それは肉眼では見ることはできません。この小さな直径3㎜のダイヤモンドを顕微鏡で80倍に拡大して見てみました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(真上)から見た時、テーブルファセット(Table facet / 一番上にある8角形の平らな面)に、人が正座をして手を合わせ、何かお祈りをしているような不思議な姿の結晶インクルージョンが見つかりました。宝石が人を引き付けるのは、色や輝きの魅力だけではありません。その肉眼では見えない宝石の内側に、もう一つ別の宇宙を秘めているからです。顕微鏡をのぞくと見える魅惑的な小宇宙。マグマの熱や地割れや噴火、大地にしみ込んだ水分。母なる地球の「大自然」と多くの「時間」が創りだした、世界に一つだけの芸術作品です。この祈る姿の結晶は、まるで世界の平和を祈っているように私には見えます。地球が誕生して45億年、その壮大な歴史のなかでダイヤモンドは10~30億年前に地表から150km以深の上部マントルのマグマの中で、高温高圧の環境下、液体の炭素がダイヤモンドの結晶へとその姿を変えたところから始まります。そんな過酷な環境の中で結晶したダイヤモンドです。原石は磨かれ直径3㎜と小粒ではありますが、その輝き方は、とても誇らしげです。このダイヤモンドは、今地球で起こっていることを、情けなく感じているのかもしれません。このダイヤモンドを見ていると、直径3㎜とは思えない、とても大きな心に包まれているような温かいものを感じます。さて「今日のダイヤモンド」のカラット(重量)は、0.10ct、カラーは、ほぼ無色のGカラー。クラリティはVSクラス(Very Slightly Included/ベリー・スライトリー・インクルーデッド)熟練の鑑定士が10倍に拡大して微小な特徴(個性)等の発見ができる程度の、とても透明度の高いダイヤモンドです。一粒で楽しむのもよし、またより小さなメレーダイヤモンドで、このダイヤモンドの周りを取巻き、ネックレスにお仕立てするのも良いかもしれません。ダイヤモンドのもう一つの楽しみ方を、体感していただければと思います。