ダイヤモンド MD0020
Carat(重量) | 0.10ct |
Size(寸法) | 3.0mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | None |

ダイヤモンドの特徴
夏の元気な朝陽を浴びながら、今朝も一石のダイヤモンドを眺めています。「今日のダイヤモンド」は、直径3.0㎜のメレーダイヤモンドです。直径3㎜でありながら、その輝きは、夏の太陽の陽ざしに負けないくらい、元気いっぱいに輝いています。このダイヤモンドの一番の魅力は、なんといっても美しいプロポーションです。カットのグレードは、3つの項目で決まります。一つ目は、「プロポーション」。ダイヤモンドの原石を見極め、このダイヤモンドが理想的に輝くようにバランスのとれたカットが施されています。二つ目は「ポリッシュ(研磨)」の美しさです。それぞれのカット面が研磨工程の際にできる引っかきキズや打ちキズなどが全くなく、とても美しい平面です。そして最後三つ目は「シンメトリー」です。各カット面の形や大きさの対称性と均等性、そしてクラウン側(ダイヤモンドを横から見た時にガードル(最も外周にあたる部分)より上の部分。クラウンは冠を意味します)とパビリオン側(ダイヤモンドを横から見た時の下の部分)のズレも全くなくとても精密にカットされています。勿論、ダイヤモンドは、母なる地球が創りだした産物です。ダイヤモンドの原石は、それぞれ違った個性を持つため、必ずしも左右対称が良いとは限りません。ですが、「今日のダイヤモンド」は、このカットによってダイヤモンドの個性を最大限にひきだされていると思います。カラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレード(透明度)はVSクラス。VSクラスとは、熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等が発見できる程度のため、肉眼では何も確認することはできませんでした。そこで今日は80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(ダイヤモンドを上から見る)で見ると、一番上のテーブルファセット(8角形の平らな面)に極小さなクリスタルインクルージョン(結晶内包物)が一つだけ見つかりました。肉眼では発見できなかった結晶ですが、こうして拡大して見つかると、この直径3㎜のダイヤモンドが、何億年もかけて地球深部から旅をしてきたのだと思うと、かけがえのない一石に感じます。さて、このメレーダイヤモンドは、どのようなジュエリーとして、これから仕立てられるのでしょうか。今からとても楽しみです。