ダイヤモンド MD0027
Carat(重量) | 0.04ct |
Size(寸法) | 2.2mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | None |

ダイヤモンドの特徴
毎朝、一石のダイヤモンドについて個性を見ていくと、一見同じように見えるダイヤモンドでも、それぞれインクルージョン(内包物)や輝き方に違いがあり、特徴を観ていくことがとても楽しくなります。さて、「今日のダイヤモンド」は、直径2.2㎜のメレーダイヤモンドです。直径2.2㎜のサイズを想像してみてください。そのサイズで、58面体のラウンドブリリアントカットが施されているのです。指輪を贈ることは昔から「約束」を確認する上で欠くことのできない儀式でした。結婚の約束は中でも最も神聖なもので、婚約の際は特別な指輪が使われ現在に至っています。ダイヤモンドリングは、15世紀以来、裕福な人々の間でブライダルリングとして選ばれ、時代と共に更に多くの人々に愛されています。この6世紀に渡る永い歴史の中で、ルネッサンス期の柔らかに光るダイヤモンドの原石から、キラキラと煌めく20世紀の研磨ダイヤモンドまで、ダイヤモンドのカットは歴史とともに進化してきたのです。実は、ダイヤモンドリングの歴史は、3世紀のローマに始まります。金の指輪の側面からは、ダイヤモンドの完璧な8面体の結晶がはっきりと見えます。ですが、ダイヤモンドを飾った金の指輪を、「婚礼の象徴」とするようになるのは、更に数世紀後のことです。中世には裕福な貴族や市民が宝石のついた指輪を婚礼に使うようになり、15世紀には、火にも鋼鉄にも負けない性質を持つダイヤモンドが、婚礼の儀式に用いられるようになりました。15世紀末には、ダイヤモンドの婚約指輪はかなり一般的になっていたようです。当時、ダイヤモンドは、天然の結晶のままで使われていました。二つのピラミッドを側面で合わせたような8面体の結晶は、ピラミッドの上半分だけが誇らしげに頭を覗かせるような形で指輪にセットされていました。当時エジプトのピラミッドの下には、上半分とまったく同じ形、同じ大きさの悪を象徴するピラミッドが埋まっているとされており、ダイヤモンドの結晶体も同じ象徴的な意味を持っていたそうです。その時代から現在に至るまで、様々なカットが生み出されてきたのです。「今日のダイヤモンド」も原石からカット研磨され58面体へと姿を変え、このようにキラキラ煌めくダイヤモンドとなり、花嫁の指に届けられるのです。「今日のダイヤモンド」のカラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレード(透明度)はVSクラス。熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等が発見できる程度のため、肉眼で確認することは難しく、「今日のダイヤモンド」もインクルージョン(内包物)をみつけることはできませんでした。そこで80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(ダイヤモンドを上から見る)で見ると、テーブルファセット(一番上にある8角形の平らな面)のその隣のスターファセット(テーブルファセットに接した8つの三角形のファセット)の近くに、極小さなクリスタルインクルージョン(結晶内包物)を発見することができました。このダイヤモンドが結晶する時に偶然取り込まれた小さな結晶は、まるで天然の証を象徴しているかのようです。