ダイヤモンド MD0034
Carat(重量) | 0.02ct |
Size(寸法) | 1.9mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | None |

ダイヤモンドの特徴
ダイヤモンドの色を尋ねると、殆どの人が無色透明と答えるでしょう。「今日のダイヤモンド」も、なぜここまで純粋に美しく結晶したのかと、不思議になるほどの、純粋無垢なダイヤモンドです。手のひらにそっと乗せ、少し手を動かすことで虹色の分散光を放ち、またピンセットで挟み、10倍のルーペでダイヤモンドを眺めていると、内側からキラキラと音が聴こえてくるように煌めき始めました。たった一つの元素、炭素だけでできた唯一の宝石、ダイヤモンド。その殆どは人類の誕生よりも遥か昔、10億年~30億年前に結晶したものです。地上から深さ150kmを超えるマントルで、炭素のみが集まって作られます。地下深くで形成されたダイヤモンドは、25億年前から2千年前に、とてつもない速度で上昇するマグマとともに地表近くへと運ばれました。このダイヤモンドを運んできたマグマは冷え固まって「キンバーライト」と呼ばれる岩石になり、ダイヤモンドを産出する鉱脈「キンバーライトパイプ」を形成します。そして年月をかけて、ダイヤモンドを取り囲むキンバーライトが風化、浸食されると、ダイヤモンドが地上に現すことがあるのです、そんな来歴を想像するだけで、たった2mmにも満たない1.9㎜のダイヤモンドさえ、敬う気持ちが芽生えてくるのです。さて「今日のダイヤモンド」の個性を観ていきましょう。カラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレード(透明度)はVSクラス。熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等が発見できる程度のため、肉眼で確認することは難しく、「今日のダイヤモンド」も肉眼ではインクルージョン(内包物)をみつけることはできませんでした。そこで80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(ダイヤモンドを上から見る)で見ると、テーブルファセット(一番上にある8角形の平らな面)の端っこに、大小幾つかのクリスタルインクルージョン(結晶内包物)を発見することができました。これほど過酷な環境下で生まれ育ったダイヤモンド。無傷である方が奇跡です。このダイヤモンドは、結婚式のハレの日に、「指輪の交換」の儀式で花嫁に贈られるご結婚指輪に、セッティングする予定です