ダイヤモンド MD0038
Carat(重量) | 0.02ct |
Size(寸法) | 1.8mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
今朝は、とても早い時間から明るい太陽が顔をだしてくれました。今日も残暑が厳しくなりそうです。では、「今日のダイヤモンド」の特徴(個性)をみていきたいと思います。「今日のダイヤモンド」は、直径2㎜にも満たない直径1.8㎜の小粒のメレー・ダイヤモンドです。ルースケースを開け、メレー・ダイヤモンドをピンセットで挟み、太陽に向けて少し動かせてみました。すると眩しいばかりの煌めきが直径1.8㎜のダイヤモンドから溢れでてきました。ダイヤモンドの命は「美しい輝き」です。「今日のダイヤモンド」のようにたとえ美しいカットを施していたとしても、透明度が低ければ、このように美しく輝くことはありません。ダイヤモンドは10~30億年前に地表から約150km以深の上部マントルのマグマの中で、極端な高い温度と、極端な高い圧力の環境下で、炭素原子が強固に結合しました。このプロセスは、「インクルージョン」と呼ばれる様々な内部の特徴と、「ブレミッシュ」と呼ばれる外部の特徴という結果をもたらすことがあります。ダイヤモンドは、自然界が創りだした産物です。完全に不純物のないダイヤモンドはありません。また理想の結晶構造とは異なる不完全さ、いわゆる「キズ」は含まれます。そのため、透明度が低いダイヤモンドは、いくら美しいカットを施したとしても、輝きのないダイヤモンドとなります。素材の善し悪しがダイヤモンドの輝きに影響を及ぼします。さて「今日のダイヤモンド」のカラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレード(透明度)はVSクラス。熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等が発見できる程度のため、肉眼で確認することは難しく、「今日のダイヤモンド」も肉眼ではインクルージョン(内包物)をみつけることはできませんでした。そこで顕微鏡で40倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(ダイヤモンドを上から見る)で見ると、テーブル面(ダイヤモンドの一番上にある8角形の平らな面)とテーブルファセットに接した8つの三角形のファセット・スターファセットの端っこに、極小さなインクルージョンを一つ発見することができました。これはダイヤモンドが結晶するときに取り込まれたのでしょう。肉眼では全く発見できない極小さなインクルージョンのため、輝きに影響を及ぼすことはありません。ダイヤモンドが生成するプロセスを想像しながら観ていると、この小さなインクルージョンも愛おしく感じます。