ダイヤモンド MD0043
Carat(重量) | 0.13ct |
Size(寸法) | 4.49×2.83-1.64mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | Medium Blue |

ダイヤモンドの特徴
今朝、出勤途中に鈴虫の声を耳にしました。少しずつ、季節は秋に近付いているのですね。さて「今日のダイヤモンド」は、MARQUISE-CUT(マーキス・カット)のダイヤモンドです。多くの小粒のマーキス・カットのダイヤモンドは、4×2㎜前後の大きさに仕上げられます。「今日のダイヤモンド」の重量は、0.13ct。そして寸法は、最長4.49㎜、最短2.83㎜、深さ1.64㎜。ほんの少し、ふっくらとした印象のダイヤモンドです。バランス的には、最長が約4.5㎜であれば、最短は、約2.25㎜が理想です。しかし「今日のダイヤモンド」は、それより僅かに幅が長いため、シャープなイメージから少し離れ、優しい印象になったのでしょう。また375nmのブラックライトをあてると、ふわーと青色に蛍光する特徴を持つダイヤモンドです。ダイヤモンドの、グレーディングレポートには、蛍光性の強さを「None(なし)」「Faint(弱い)」「Medium(中)」「Strong(強い)」「Very Strong(とても強い)」の5段階で表記されます。またダイヤモンドの蛍光性の色調は「Blue(青)」「Bluish White(青みがかった白)」「Green(緑)」「Yellow(黄色)」などがあります。さて、「今日のダイヤモンド」のカラーグレードはGカラー。クラリティ(透明度)はVSクラス。熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等が発見できる程度のため、肉眼で確認することは難しく、「今日のダイヤモンド」も肉眼ではインクルージョン(内包物)をみつけることはできませんでした。そこで顕微鏡で40倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(ダイヤモンドを上から見る)で見ると、テーブルファセット(一番上にある8角形の平らな面)の端っこに、極小さな黒色に見えるカーボンスポットを二つ発見しました。ですが、肉眼では全く発見することが出来ないインクルージョン(内包物)のため、輝きに影響を及ぼすことはありません。むしろそれは、ダイヤモンドが結晶する過程で取り込まれた天然の証です。「今日のダイヤモンド」のように、蛍光性を持つダイヤモンドは、ジュエリーに仕立てる時に注意が必要です。一粒だけ眺めているとブラックライトを照射しない限り、蛍光性のあるダイヤモンドとは分かり難いのですが、ダイヤモンドが並ぶジュエリーに仕立てた時に、場合によっては一石だけ違う印象を与えてしまうことがあります。そのため「今日のダイヤモンド」は一石だけ使用する特別なジュエリーとしてのお仕立てをお勧めします。