ダイヤモンド MD0049
Carat(重量) | 0.01ct |
Size(寸法) | 1.5mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
今日は月曜日、一週間の始まりです。夏休みも終わり、通学路には元気な子どもたちの姿が戻ってきました。さて今日も一石のダイヤモンドの個性を観ていきます。「今日のダイヤモンド」は、直径僅か1.5㎜の小粒のメレー・ダイヤモンドです。重量は0.01ct。カラーは、ほぼ無色のGカラー。そして透明度/ClarityはVSクラスです。今日は、このダイヤモンドの透明度/Clarity(クラリティ)について少し説明させていただきます。ダイヤモンドの透明度/Clarity(クラリティ)は、熟練の鑑定士の目により、ダイヤモンドの内部及び表面に存在する特徴(個性)を観察し、透明度に影響する度合いに応じて11等級に区分評価します。特徴(個性)とは、ダイヤモンドの表面で観察される様子や、ダイヤモンドの中に含まれる内包物の大きさや位置、色、数、性質、その反射像などを総合的に考慮した結果を示すものです。それは、熟練の鑑定士が拡大倍率10倍のルーペ、または顕微鏡で確認できたものが対象となります。ダイヤモンドの特徴(個性)は、①表面から内部に入り込んだ特徴、または内包された特徴。と②表面で観察された様子(表面上の特徴)があります。②の特徴は、熟練のカッター職人のリカットによって改変、改善できる場合があります。そのため、①の特徴(個性)の方が、ダイヤモンドの透明度を評価する上で大きく影響するのです。最も価値が高いのは、熟練の鑑定士であっても、これらの特徴が全く確認できないものとなりますが、自然が作りだすダイヤモンドでは殆ど存在しません。それでは、「今日のダイヤモンド」を顕微鏡で80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみましょう。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から)見ると、テーブルファセット(一番上にある8角形の平らな面)に、無数のPIN POINT/ピンポイント(針で突いた位の極小さなインクルージョン)が密集して、雲のように見えるCLOUD/クラウドが確認されました。このCLOUDが広範囲に渡っている場合は、ダイヤモンドの透明度を損ない、輝きに大きな影響を及ぼすこともあるのですが、「今日のダイヤモンド」は肉眼では全く確認することはできず、それは10倍のルーペで拡大してみても同じ結果です。80倍に拡大してようやく発見できる程度のため、このダイヤモンドの中に存在するCLOUDは、輝きに全く影響を及ぼすことはなく、地球が長い年月をかけて創り出した証となります。「今日のダイヤモンド」は、結婚指輪の表面にセッティングする予定です。