ダイヤモンド MD0060
Carat(重量) | 0.009ct |
Size(寸法) | 1.3mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
ぱさっと音をたてて黄色く色づいた枯れ葉が一枚、空の上から舞い落ちてきました。見上げると、今にも枝から離れ落ちそうな枯れ葉が数枚、風にゆらゆらと揺られていました。なんだか、秋の訪れが急に近づいたようなそんな気がしました。さて、先ほどから雨が降り始めた京都から、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)をみていきたいと思います。「今日のダイヤモンド」は、重量0.009ctと極めて小さなメレー・ダイヤモンドです。このサイズになると、さすがに肉眼ではインクルージョン(内包物)を確認することはできません。ただ、インクルージョンが多いメレー・ダイヤモンドは、「今日のダイヤモンド」のように美しく輝くことはありません。透明度がないダイヤモンドは、幾ら美しくカットしても、輝くダイヤモンドにはなりません。つまりダイヤモンドの輝きは、原石の状態で決まっているのです。モリスブライダルで使用するメレー・ダイヤモンドは、「今日のダイヤモンド」も含め、全てVSクラスの透明度が高くテリのある美しいメレー・ダイヤモンドを選別しています。また一石一石、蛍光性を確認し、蛍光反応を示さないメレー・ダイヤモンドを使用しています。とくに結婚指輪(マリッジリング)の表面にメレー・ダイヤモンドを並べてセッティングした場合、強い蛍光性を持つメレー・ダイヤモンドが入ると、微妙に輝き方に違いがでてしまうからです。勿論、蛍光性を示すダイヤモンドでもテリがあり美しく輝くダイヤモンドは幾つも出会ってきました。さてそれでは、「今日のダイヤモンド」をそっとピンセットで挟み、顕微鏡で内側の世界を覗いてみましょう。息を呑むほど大変透明度の高いダイヤモンドです。それでも80倍に拡大してみると、Girdle/ガードル(最も外周にあたる部分)に近い箇所に2粒のクリスタル・インクルージョンを見つけました。これは、このメレー・ダイヤモンドが結晶するときに、とりこまれたのでしょう。直径1.3㎜という極小さなメレー・ダイヤモンドの中にも、しっかりと地球に育まれた痕跡が残されていました。是非、皆さまもダイヤモンドの内側の世界を覗きにモリスにお越しください。一見おなじように見えるダイヤモンドにも、一つひとつ個性があることを理解していただけると思います。ご一緒に贅沢な時間を過ごされませんか?