ダイヤモンド MD0067
Carat(重量) | 0.009ct |
Size(寸法) | 1.35mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
毎朝、京都御苑を通りぬけて出勤してくるのですが、京都御苑の真夏を彩る鮮やかなピンク色のお花、百日紅(さるすべり)が今もなお、楽しませてくれています。さて今日も一石のダイヤモンドの特徴をみていきます。重量は、0.009ct。寸法は直径サイズが1.35mmの小粒のメレー・ダイヤモンドです。カラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレード(透明度)はVSクラス以上(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認できますが、微小と特徴づけられる程度)、カットグレードはEXエクセレント(最上)のGQジェムクオリティのメレー・ダイヤモンドです。人類が今まで掘り出したダイヤモンドは、宝飾用・工業用を含めて約1200トンといわれています。体積で考えると、一般的な小学校のプール(長さ25m、幅12.5m)に深さ1mくらい水を入れたのと同じ量です。その内、宝飾用にカットして仕上げたものは、約60トン。ロンドンの2階建てバス2台分に収まってしまうほどしかありません。昔から貴重でお金と同じように価値を持つ金は、今まで掘り出された量が約17万トン、ガソリンやプラスチックの材料になる原油は、一日あたり約1300万トンが産出されています。宝石のなかで最も多く取引されるダイヤモンドですら、他の天然資源に比べ、ほんの僅かしかないとても限られた貴重なものなのです。今、私の目の前でキラキラと輝いているこの小粒のダイヤモンドもそのうちの一粒です。身の回りのものの多くは、使うとなくなったり、古くなったりして価値が失われていきます。しかし美しくて丈夫な宝石は、価値を持ち続け、受け継ぐことができます。実は昨日、お客様がお手入れにお持ちになられたジュエリーは、その方の今は亡きおばあ様がずっと身に着けておられたジュエリーでした。「この石は、ダイヤモンドなのかどうかもかわからない」と言われていましたが、その宝石は、ただ汚れていただけで丁寧に洗浄すると、見違えるほど美しい輝きを放ち、お客様はとても喜んでくださいました。2代、3代だけでなく、宝石は時を越えて永遠に受け継がれていく宝物です。それがたとえ「今日のダイヤモンド」のように直径1.35㎜のメレー・ダイヤモンドだとしても、私たち人間がこの世に存在する遥か昔に結晶し、そしてこらから未来永劫、輝き続ける貴重な一石なのです。