ダイヤモンド MD0072

Carat（重量）	0.007ct
Size（寸法）	1.25mm
Quality (品質）	GEM（ G - VS ）
Fluorecence（蛍光性）	NONE

ダイヤモンドの特徴

今日のお天気は下り坂の予報でしたが、出勤時には清々しい秋空が広がり、すーっと一筋の飛行機雲が美しく青空に描かれていました。さて、今日も一石のダイヤモンドの特徴（個性）をみていきます。今日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、重さ0.007g、直径サイズ1.25㎜の極めて小粒のメレー・ダイヤモンドです。1.0㎜の太字のボールペンが市販されていますが、そのボールペンのペン先のサイズを想像していただければ、「今日のダイヤモンド」がどれほど小さなダイヤモンドが想像いただけると思います。カラーグレードは、無色のDカラーから4つ目のカラー、ほぼ無色のGカラーです。そしてクラリティグレード（透明度）はVSクラス（Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴（個性）等がなんとなく確認できますが、微小と特徴づけられる程度）のため、肉眼では全く中の様子を確認することはできません。最後にカットグレードはEXエクセレント（最上）のGQジェムクオリティのメレー・ダイヤモンドです。それでは、「今日のダイヤモンド」を顕微鏡で80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみましょう。ダイヤモンドをフェイスアップ（上から）で見ると、テーブル（一番上にある8角形の平らな面）にCLOUD/クラウドを発見しました。CLOUDとは無数のPIN POINT（針の先で突いたような極めて小さなインクルージョン）が密集して雲か綿状に見えるものをCLOUDと呼びます。CLOUDが広い範囲にわたっている場合、ダイヤモンド全体の透明感を損ない輝きに影響を及ぼしてしまうのですが、「今日のダイヤモンド」は、肉眼では全く見えない極範囲の小さなCLOUDのため、輝きに影響を及ぼすことはありません。またその近くにも幾つかのPIN POINTが存在していますが、これもまた極めて小さなインクルージョン（結晶内包物）のため、輝きに影響を及ぼすものではありません。このメレー・ダイヤモンドが結晶する時に周囲で生成された別の鉱物のダイヤモンドが内部にと取り込んだものです。ダイヤモンドの一番の魅力は、眩いばかりの美しい輝きではありますが、この極めて小さな直径1.25mmのダイヤモンドの中に地球深部からのメッセージが閉じ込められていると思うと、特別な感情を抱かずにはいられません。