ダイヤモンド MD0080
Carat(重量) | 0.007ct |
Size(寸法) | 1.25mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
まだまだ蒸し暑さが残る京都ですが、最近「持ち運び扇風機」を利用されている人が多い中で、今朝、男性が「扇子」を扇ぎながら出勤される姿を拝見し、風情があって良いなと思いました。しかもお一人ではなく、数名の男性が扇子を手にされていました。さて、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきます。本日ご紹介するダイヤモンドは、0.007ct、直径1.25mmの極めて小さなメレー・ダイヤモンドです。このサイズのメレー・ダイヤモンドの特徴をお伝えするのは、今日で10石目くらいになると思うのですが、ルースケースにまとめて入っていると同じように見えるメレー・ダイヤモンドでも、一石一石特徴(個性)を見ていくと、同じものは一つとしてありません。それぞれに個性があります。かといって、モリスブライダルで使用するメレー・ダイヤモンドは、最高品質のGQジェムクオリティのメレー・ダイヤモンドのみを使用しているため、色の違いや、輝き方の違いに大きな差はありません。顕微鏡で拡大して、そのダイヤモンドの個性を観ていくのです。それでは「今日のダイヤモンド」を顕微鏡で80倍に拡大して、直径1.25mmのメレー・ダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきましょう。メレー・ダイヤモンドをフェイスアップ(上から)で観ると、ベゼルファセット(ラウンドブリリアントカットのクラウン部にあるメインファセット)と、アッパーガードルファセット(クラウン部にあるガードルに接した16の三角形のファセット)にまたがるように、小さなクリスタルインクルージョンが弧を描くように密集していました。それはダイヤモンドが形成される時に内部に取り込まれた別の結晶です。このインクルージョンは、肉眼では全く確認することはできなかった極めて小さな結晶のため、輝きに影響を及ぼすことはなく、また耐久性に対しても問題はありません。こうしてメレー・ダイヤモンドの内側の世界を覗いていると、人類が誕生する遥か昔に結晶した来歴にロマンを感じずにはいられません。皆さまも、今週末、ダイヤモンドの内側の世界を覗きにモリスへお越しください。ご一緒に「芸術の秋」に相応しい贅沢な時間を過ごしましょう。