ダイヤモンド MD0088
Carat(重量) | 0.006ct |
Size(寸法) | 1.15mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
澄み切った青空、太陽の陽ざしは暖かく、吹く風はひんやりしとしている京都から、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)をみていきます。今日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、重量が0.006ct、サイズは直径僅か1.15mmの極めて小粒のメレー・ダイヤモンドです。ピンセットで挟むにも、難しいサイズです。カラーグレードは、無色透明のDカラーから4番目の、ほぼ無色のGカラーです。一石だけみていると、無色透明に見えますが、Dカラーを隣に並べて比べると、ほんの少しの色の違いがわかる程度です。そしてクラリティーグレード(透明度)はVSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認できますが、微小と特徴づけられる程度のため、肉眼では全く中の様子を確認することはできません。)最後にカットグレードはEX/エクセレント(最上)のGQジェムクオリティ、蛍光反応の無いメレー・ダイヤモンドです。普段、ファッションリングとして使用するジュエリーには、一般的にGQジェムクオリティではなく、JQジュエリークオリティを使用しますが、モリスブライダルのリングに使用するダイヤモンドは、全てGQジェムクオリティのメレー・ダイヤモンドを使用しています。昨日も直径1.0mmのメレー・ダイヤモンド100石を検品しましたが、透明度は高く、小粒でありながら、各ファセット面から放たれる煌めきは、流石ダイヤモンド!という気品を感じました。それでは「今日のダイヤモンド」の内側の世界を覗いてみましょう。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から)で見ると、一番上にあるテーブルと言われる8角形の平らな面に、白い小さなクリスタルインクルージョンを2つ、発見しました。このインクルージョンは、周囲で生成された別の鉱物をダイヤモンドが内部に取り込んだものです。天然の宝石であるという証であり、このメレー・ダイヤモンドの個性でもあります。勿論、80倍に拡大してようやく発見できるほど小さな結晶のため、肉眼では見えず、そのため、輝きや耐久性に影響を及ぼすものではありません。「今日のダイヤモンド」は直径僅か1.15㎜の極めて小粒のダイヤモンドですが、私たち人類の誕生より遥か昔、10億年~30億年前に結晶したものです。地下深くで形成されたダイヤモンドは、とてつもない速度で上昇するマグマと共に地表近くに運ばれました。今ここに存在するダイヤモンドの来歴を想像すると壮大なドラマを感じます。皆さまも今週末、ダイヤモンドの内側の世界を覗きにモリスにお越しください。二つと同じものはない、宝石それぞれの個性をお楽しみいただけると思います。