ダイヤモンド MD0091
Carat(重量) | 0.006ct |
Size(寸法) | 1.15mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
10月9日今日は「スポーツの日」。昨日は、京都市内のあちらこちらで、地域の運動会が開催されましたが、丁度全てのプログラムが終了するころ、雨が降り始めたようです。今朝も冷たい雨が降り続き、三連休の最終日は、ご自宅でゆっくり過ごされる方も多いのではないでしょうか。さて今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を見ていきます。本日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、直径1.15㎜の極めて小粒のメレー・ダイヤモンドです。重量は、0.006ct。カラーグレードは、無色透明のDカラーから数えて4番目の、ほぼ無色のGカラー。クラリティーグレード(透明度)はVSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認できますが、微小と特徴づけられる程度のため、肉眼では全く中の様子を確認することはできません。)そしてカットグレードはEX/エクセレント(最上)のGQジェムクオリティです。最後に蛍光性は、蛍光反応の無いメレー・ダイヤモンドです。ルースケースから、そっとピンセットで挟み、取り出してみましょう。直径1.15mmと極めて小粒のメレー・ダイヤモンドですが、ピンセットの先端で、小粒ながらもその煌めきは、堂々たるものです。ダイヤモンドの屈折率は2.419。天然の物質の中では、圧倒的に高い屈折率を持っています。つまりダイヤモンドに周囲から光が差し込むと、他の物質より大きく曲がるということです。また屈折率が高いと、物質の内部で反射が起きやすくなります。宝石の内部に差し込んだ光の多くが、屈折や反射をくり返して跳ね返り、私たちの目にとどくのです。ダイヤモンドの煌めき(シンチレーション)は、この高い屈折率に関係しています。さてそれでは、「今日のダイヤモンド」の内側の世界を覗いてみましょう。今日は、10倍のルーペではなく、顕微鏡で80倍に拡大して特徴(個性)をみていきます。直径僅か1.25mmのメレー・ダイヤモンドですが、拡大してみると、そこは神秘的な小宇宙、とても透明度が高く朝露のように純粋な結晶をしています。でも一つだけ、個性を見つけました。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から)でみると、一番上にあるテーブルファセット(8角形の平らな面)から少しそれたガードル(最も外周)に近い箇所に小さな「フェザー」(鳥の羽のようなインクルージョン)が発見されました。あくまでもこれは80倍で拡大して確認できる程度のため、輝きに影響を及ぼすものではなく、また耐久性を脅かすものではありません。むしろこのフェザーは天然の証です。どんなに小粒のダイヤモンドでも、二つと同じものはなく、唯一無二の地球からの贈り物です。