ダイヤモンド MD0125
Carat(重量) | 0.03ct |
Size(寸法) | 2.0mm |
Quality (品質) | GEM( G - VVS) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
今朝は天気予報通り、出勤前から雨が降り始めました。空を見上げれば、雲の隙間から青空が見え、また太陽の陽ざしがあるにもかかわらず、傘をささないと濡れるくらいの雨が降り続いていました。丁度京都御苑を後にする頃、ふと西の空を眺めると、そこに大きな虹の架け橋が、弧を描いていました。あまりの美しさに見惚れていたのもつかの間、あっという間に薄くなり、すう~と消えていきました。週のはじまりから、美しいものにであうと、何か良い事が起こりそうで、ワクワクします。さて、それでは、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきましょう。今日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、直径2.0㎜、重量が0.03ctの小粒のメレー・ダイヤモンドです。カラーグレードは、無色透明のDカラーから数えて4番目のGカラー、「ほぼ無色」です。次にクラリティグレードはVVSクラス/Very Very Slightly Included(ベリー・ベリー・スライトリー・インクルーデッド)熟練の鑑定士が10倍に拡大して見て特徴(個性)等の発見が困難という評価のため、肉眼では勿論のこと、10倍のルーペで覗いてみても、インクルージョンを見つけることができませんでした。ダイヤモンドの輝きには、①強く白い反射、②虹色の光、③動かすと見える煌めきがあります。今日は、美しい虹に出会ったことから、②虹色の光について少しお話をさせていただきます。光は透明な空気や水、無色透明のダイヤモンドを通りぬけます。通りぬける速さは空気中なら1秒で約30万km、地球7周半に相当する猛スピードです。しかしダイヤモンドでは約12万kmと遅くなります。水面や宝石の表面など、光の速さが変わるところでは、光の一部は反射し、残りは突き進みます。ここで光りの速さの違いに応じて光が折れたように進む方向が変わります。これを「光の屈折」といい、どのくらい光の進む道が折れるかを「屈折率」といいます。屈折率は、真空を通りぬけるときに比べた比率で、空気では真空と殆ど変わらないので1.水は1.33、水晶は1.55程度、ダイヤモンドは2.42です。また屈折率は色によって少しずつ違います。赤より紫の光の方が屈折率は大きく、光の折れ方も大きくなります。このため、光をプリズムに通すと、白い光が虹色の七色に分かれるのです。ダイヤモンドでは、赤の光と紫の光の屈折率の差が大きいので、よりはっきりと赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の光を放ちます。「地球のキセキ、大研究!宝石の秘密図鑑 諏訪久子著 ,世界文化社」P.89より引用