ダイヤモンド MD0131
Carat(重量) | 0.025ct |
Size(寸法) | 1.8mm |
Quality (品質) | Accessories(G - I) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
ここ数日、厚い雲に覆われた薄暗い朝が続きましたが、今朝は早い時間から清々しい青空を観ることができました。紅葉狩りを予定されている観光客にとっては、最高の日になりそうです。さて、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を見て行きましょう。本日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、直径1.8㎜。重量は、0.025ctの小粒のメレー・ダイヤモンドです。カラーグレードは、無色透明のDカラーから、D.E.F.G…と上から数えて4番目にあたるGカラー。「ほぼ無色」という評価です。クラリティグレードは、肉眼でもダイヤモンドの特徴(個性)や傷などが容易に確認できるIクラス。私たちは、このような石を「ピケ石」と呼んでいます。ダイヤモンドは、「輝きが命」の宝石です。そのため、「今日のダイヤモンド」のように、インクルージョン(内包物)が多く含まれているメレー・ダイヤモンドは、ブライダルリングの宝石として使われることはありません。モリスブライダルで使用するメレー・ダイヤモンドは、カラーグレードはGカラー以上。クラリティグレードは、VSクラス以上。カットグレードは、エクセレントのGEMクオリティ(最高品質)のメレー・ダイヤモンドのみを使用しています。またメレー・ダイヤモンドを数石並べて使用することもあるため、全て蛍光反応のないメレー・ダイヤモンドを使用しています。さて今日は、違う角度から、「今日のダイヤモンド」をご紹介していこうと思います。人間は、大昔の地球を見る事ができないように、地球内部の今の様子を覗くこともできません。また人間はロケットに乗って、地表から38万㎞離れた月まで行くことができますが、地下を掘り進めた最長記録は、たった12㎞です。ダイヤモンドが生まれるのは、地下150㎞を越える深さですから、ダイヤモンドが生まれたところをたずねることもできません。地下深くで生まれたダイヤモンドは、地上へと一気に噴き出すマグマによって地表近くへ運ばれると考えられています。ダイヤモンドの結晶や、その中に取り込まれている地下のとても深くで生まれたほかの鉱物は、たどり着くことのない地球深部の様子を教えてくれるのです。そこで「今日のダイヤモンド」を顕微鏡で80倍に拡大してみることにしました。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から見たところ)で見ると、透明のクリスタルや、黒いカーボンといわれるインクルージョン。そして赤い結晶も見つかりました。これらは、周囲で生成された別の鉱物をダイヤモンドが内部に取り込んだものです。ダイヤモンドの一番の魅力は、眩いばかりの美しい輝きではありますが、このインクルージョンのように地球深部からのメッセージが閉じ込められていると思うと「ピケ石」と呼ぶことに、申し訳ない気持ちを感じるのは、私だけでしょうか。 ◇出典(参考文献)地球のキセキ、大研究!宝石のひみつ図鑑 世界文化社