ダイヤモンド MD0104
Carat(重量) | 0.058ct |
Size(寸法) | 2.4mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS ) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
今日、10月22日は「時代祭」です。そのため京都御苑では、朝早くから有料観覧席のパイプ椅子が並べられ準備が進められていました。時代祭は、葵祭、祇園祭と並ぶ「京都三大祭」のひとつで、京都平安神宮の大祭です。「生きた時代絵巻」を鑑賞するため、日本全国のみならず世界各国から京都に来られています。今日は、良いお天気になって良かったです。さてそれでは、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきましょう。本日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、昨日に引き続き、直径2.4㎜のメレー・ダイヤモンドです。カラーグレードは、無色透明のDカラーから数えて4つ目のランク、Gカラーです。Gカラーは「ほぼ無色」とグレーディングレポートに記載されているように、ほんの僅か黄色味が帯びているだけて、一石だけで眺めていると無色に限りなく近いカラーです。次にクラリティーグレード(透明度)はVSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認でき、微小と特徴づけられる程度。)そのため、肉眼で見てもインクルージョン(内包物)は全く確認することはできません。そこで顕微鏡で80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から)見てみると、一番上にあるテーブルと呼ばれる8角形の平らな面の中央付近に、とても小さなクリスタル・インクルージョン(結晶内包物)が一つ。またそこから少し離れた場所に、まるで炭酸水の泡のように小さなインクルージョンが群れをなしていました。ですが、その範囲は極めて狭いため、輝きに影響を及ぼすものではありません。むしろこのインクルージョンは、人間が生まれる遥か昔にダイヤモンドが結晶した時に、ダイヤモンドの中に取り込まれた自然の産物という「天然の証」です。宝石は、時と場所を超えて永遠に受け継がれていく宝物です。今や、ダイヤモンドの人工合成石が市場に沢山出回っていますが、宝石の定義とは「美しく、希少性が高く、経年変化がない」ものが「宝石」と云われています。残念ながら、人間が創り出した「人工合成石」もまた経年変化がありません。何年、何十、何百年経っても、そのままの形で残っていくのです。ルビーの専門家である私たちは、「ルビーの人工合成石」を受け継がれ、そのルビーが本物だと何十年も信じて生きてこらえた方が、人生の終わりに近付いた時に実はそれは、地球が創りだした本物の宝石ではなく、人間が創りだした人工合成ルビーだと知られた時、非常に悲しい思いをされた姿を幾人も見てきました。受け継がれた宝石が、本物でなかったという事実は、耐え難い悲しみへと変わります。時には、受け継いだ人の思い出さえも思い出せないほどのショックを受けた方もおられます。「今日のダイヤモンド」は、ルビーとダイヤモンドを交互に並べたエタニティリングに使用します。結婚指輪(マリッジリング)として、また結婚40周年のルビー婚、60歳還暦のお祝い、そして人生のアニバーサリーにプレゼントとして一番多くの方に選ばれるリングです。その贈られたリングは、いずれ他の誰かに受け継がれる時が必ずきます。その時に、持っていた人の思い出が、キラキラと輝きだす宝物であるために、私たちは天然無処理の宝石をこれからもお届けしていきます。