ダイヤモンド MD0113
Carat(重量) | 0.043ct |
Size(寸法) | 2.2mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
秋晴れの爽やかな日が続いている京都では、毎日、国内のみならず、海外からの観光客も沢山訪れています。町を歩けば、日本人よりも海外からの観光客の方が多いくらいです。夜は、世界遺産・元離宮二条城でも夜10時までライトアップされ、月灯りと巡る、秋の花見を楽しまれています。皆さまも、是非京都にお出かけください。さてそれでは、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を見ていきます。本日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、重量が0.043ct、直径サイズは2.2mmの小粒のメレー・ダイヤモンドです。カラーグレードは、無色のDカラーから、D,E,F,GとDから数えて4つ目の「ほぼ無色」のGカラーです。一石だけ観ていると無色に見えますが、Dカラーの横に並べると、ほのかに色付いたように見えます。そしてクラリティグレードは、VSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認でき、微小と特徴づけられる程度。)そのため、肉眼では、インクルージョン(内包物)は全く確認することはできません。そこで顕微鏡で80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。ダイヤモンドをフェイスアップ(上部)でみると、一番上のテーブルと言われる8角形の平らな面の端っこに極めて小さなフラクチャーを一つ確認しました。フラクチャーとは、劈開方向以外の割れのことを言います。80倍で拡大してようやく発見できる程度の特徴のため、輝きに影響を及ぼすものではなく、また耐久性を脅かす存在でもありません。むしろこのインクルージョンは、天然の証です。また「今日のダイヤモンド」は大変優れたカットが施されており、大変美しく輝きます。ダイヤモンドは、どんなに小さくても、そこにあるだけで大きな存在感を漂わせます。同じ無色透明の宝石は、いくつもあります。これは余談になりますが、宝石には、よく知られた宝石名を借りて、命名して販売されていたことがありました。こうした名前をフォルスネームと言います。例えば、無色のジルコンは、「セイロン・ダイヤモンド」。無色のトパーズは、「アフリカ・ダイヤモンド」。無色のクォーツは、「アラスカ・ダイヤモンド」。無色のガラスは、「フランス・ダイヤモンド」という名で販売されていました。フォルスとは、「誤った」「偽りの」という意味ですから、誤称ということになりますので、くれぐれもお気をつけください。