ダイヤモンド MD0120
Carat(重量) | 0.043ct |
Size(寸法) | 2.2mm |
Quality (品質) | GEM( G - VS) |
Fluorecence(蛍光性) | NONE |

ダイヤモンドの特徴
昨日は、久しぶりに雨が降り、少し気温が下がると予報されていましたが、今朝は変わらず11月とは思えない暖かい朝を迎えました。さて、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を見ていきましょう。本日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、直径わずか2.2㎜のメレー・ダイヤモンドです。メレー・ダイヤモンドとは、小粒のダイヤモンドのことを指します。一般的に0.02g(0.1ct)以下のものをいい、通常のダイヤモンドとは区別して扱われています。メレー・ダイヤモンドは、数個まとめてデザインされるジュエリーに使われたり他のカラーストーンを引き立てる脇役であったりします。今、市場に出回っている殆どのジュエリーに、メレー・ダイヤモンドが使われていることからも、宝石を語るに忘れてはならない存在です。「今日のダイヤモンド」のカラーグレードは、無色のDカラーから数えて4つ目の「ほぼ無色」と括られるGカラーです。次にクラリティグレードは、VSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認でき、微小と特徴づけられる程度。)そのため、肉眼では、インクルージョン(内包物)は全く確認することはできません。そこで顕微鏡で80倍に拡大して、「今日のダイヤモンド」の内側の世界を覗いてみることにしました。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から観たところ)でみるとテーブルと呼ばれる、中心の最も大きなファセット(宝石につけられた面)に、極めて小さな白いクリスタル・インクルージョン(結晶内包物)が一つ、発見されました。これは周囲で生成された別の鉱物をダイヤモンドが内部に取り込んだものです。そのインクルージョン以外は、目立ったインクルージョンはなく、大変透明度の高いメレー・ダイヤモンドです。「今日のダイヤモンド」は、パヴェの一粒として使用する予定です。「パヴェ(仏;pave)」とは、小粒のメレー・ダイヤモンドを、丁寧にぎっしりと敷き詰めたデザインのことで、フランス語で石畳を意味しています。一石では、ささやかな煌めきも、数多くのメレー・ダイヤモンドが集まると、まるで満天の星空のような美しい輝きを放ちます。