22TTJL013
Spinel
(スピネル)

fcd3946d30719c0d95276f00e5353851

22TTJL013
Spinel
(スピネル)

赤色が有名だが多様な色を持つ

・鉱物名(和名)
 Spinel(スピネル・尖晶石)
・主要化学成分
 酸化マグネシウムアルミニウム
・化学式 
 MgAl₂O₄
・光沢
 ガラス光沢
・晶系
 立方晶系
・比重
 3.6-4.1
・屈折率
 1.71-1.74
・へき開
 なし
・硬度
 7.5-8
・分散
 0.020
◇産地
 ミャンマー
◇サイズ 1.29ct
7.3/5.6/4.1 (mm)

多彩な色と多彩な呼び名を持つ

赤、青、紫、ピンクなどさまざまな色の石が知られているが、これらが同一の鉱物種であることが判明したのは、近代鉱物学が確立してからである。主要成分には発色因が無い。玄武岩、キンバリー岩、橄欖岩など鉄とマグネシウムに富んだ(苦鉄質)火成岩、アルミニウムに富んだ片岩(変成岩のひとつ)、接触変成作用を受けた結晶質石灰岩から見つかる。

ラテン語の「小さな刺」スピネッラから命名された。

正八面体の自形結晶の先端は鋭く尖り、ラテン語の「小さな刺」スピネッラから命名された。風化に耐え、漂砂(水流によって比重や粒径がそろった堆積砂礫)に集まる。ほかの色の石もある。フランクリン鉱、クロム鉄鉱など同じ結晶構造を持つ鉱物と共にスピネル族に分類される。スター効果を見せるスター・スピネルも知られる。紀元前100年頃の仏教徒の墓にも遺されていた。

スピネルの主要な産地

スピネルの主要な産地は、ミャンマーやタンザニア、スリランカ。ミャンマーのモゴック地方はルビーやサファイヤの産地としても知られるが、橙、緑、青、紫などのスピネルや、少量ではあるが上質な赤やピンクのスピネルの産地でもある。◇出典(参考文献)起源がわかる宝石大全(ナツメ社)

この記事を書いた人

服部店長
株式会社モリス
モリス京都三条本店 店長