22ORM012
Tsavorite garnet
(ツァボライト・ガーネット)

220RM012

22ORM012
Tsavorite garnet
(ツァボライト・ガーネット)

エメラルドに匹敵する美しい緑

・鉱物名(和名)
 grossular(グロッシュラー・灰礬柘榴石)
・主要化学成分
 ケイ酸カルシウムアルミニウム
・化学式
 Ca₃Al₂(SiO₄)₃
・光沢
 ガラス光沢
・晶系
 立方晶系
・比重
 3.6-3.7
・屈折率
 1.73-1.76
・へき開
 なし
・硬度
 7-7.5
・分散
 0.020

多彩な色と多彩な呼び名を持つ

カルシウムとアルミニウムを主成分とするガーネット。本質的には無色だが、鉄、マンガン、クロムなどを含むと、橙、ピンク、茶と様々な色を見せる。マンガンや鉄による橙から朱のグロッシュラーはヘナサイトと言う。「シナモンストーン」と呼ばれることもある。細粒で緑色のグロッシュラーの塊で小さな黒い斑点状の内包物を含むものは翡翠に似ており、例えば南アフリカのプレトリア近郊で見つかった石は、トランスバール・ジェードとして出回っている。ミャンマー産の白いグロッシュラー・ガーネットは彫刻され、ジェードとして販売されている。

ツァボライト・ガーネット

グロッシュラー・ガーネットの中で、鮮やかな緑色から黄緑色のものは、ツァボライト・ガーネットと呼ばれる。エメラルドに匹敵する美しい緑色はバナジウムによる発色。1970年代にケニアのツァボ国立公園の近くで採掘され、その名前が付けられた。◇出典(参考文献)起源がわかる宝石大全(ナツメ社)

この記事を書いた人

服部店長
株式会社モリス
モリス京都三条本店 店長