CONCEPT
Charming ruby ひとつひとつ、すべてのルビーは私たち人間と同じように個性があり、同じものが2つとありません。ルビーとの出会いをお楽しみください



イエローゴールドの金属でルビーを包み込んだデザインのネックレス。カボションカットのルビーの立体感をひきたたせるように石を留めました。美しい艶が印象的なルビーはどの角度から見ても美しい仕上がりに。あなたにに寄り添うお守りのようなジュエリーです。
詳細
品番 | 5856 |
素材 | K18YG |
ルース情報 | Ruby 0.36ct |
産地 | Myanmar |

瞑想をしているような落ち着いた眼に見える天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの原石をモリス銀座店でミヨテがカボションスタイルに磨きました。ミャンマー産らしい少し青味を帯びたピンキッシュで優しい色調のルビーです。宝石品質判定のクオリティスケール上で、美しさのスケール「B」美しいもの、色の濃淡は「#3」ジュエリークオリティです。モリス銀座店にお越しのお客様に「あのシュッシュッ…という音は何ですか?」とお尋ねいただきますが、あの音はミヨテがルビーを磨いている音です。時間をかけて少しずつ磨いて行きます。モース硬度#9、地球上の鉱物の中で2番目に硬いルビーを磨く作業はとても根気が要る仕事で、長い時には1日中続きます。水牛の角でつくった角度を安定させる伝統的な工具を使って、ファセット(平らな切子)面をつけながら研磨していく方法もありますが、ミヨテの場合は、先ずは丸く磨いてルビーのインクルージョン(内包物)の場所などをしっかりと確認してからファセットをつけていきます。作業効率は、良くありません。特に小さなルビーほど研磨作業は困難を極めます。2㎜ぐらいの小さな原石と格闘する姿には頭が下がります。私が彼と出会ったのは、22年前のこと、小さな町での偶然の出会いでした。ミヨテは翡翠が専門でしたが、初対面なのに私はミャンマー産ルビーに対する想いを話し続けました。それから何度もあっているうちに彼の父親がミャンマーで立派な宝石商で昔はルビーの専門家だったことを聞きました。早速、お会いして色々とミャンマー人のルビー観を教えていただきました。感動した話があります。ルビーを専門的に国外から来た人にルビーを売る腕の確かな宝石商だったお父さんを皆が信頼して「私のルビーも売って下さい…」と手持ちのルビーを預けるようになったそうです。それが、悲しいことに、預かったルビーが大量に盗難に遭ってしまいます。ミャンマーではルビーは財産です。皆から預かった膨大なルビーを失ったら普通なら逃げてしまいますが、お父さんは「必ず預かった分は返すから、待ってくれ」と一人一人頭を下げてまわったそうです。そして、翡翠を売って、すべての借りは返し、そして一財を築きました。その息子がミヨテだったのです。そして敬虔な仏教徒であるお父さんは、一生かけて貯めたお金でお寺を建てました。感動したのは、ミヨテが見せてくれた、一枚の写真です。空からバラまかれるお金をたくさんの人々と一緒に満身の笑顔で拾っているお父さんの姿です。「何をしているんですか?」と聞いたら、お寺建立を記念した祭典で、お坊さんが村人たちにお金を空からバラまいて、それを皆が拾う…という習慣ですが、そのお金は、お父さんが一生懸命に稼いだお金だったそうです。「俺の金だ!」とも言わずに、自分の稼いだお金をお布施としてお寺に貢いで、その後は、村人たちと一緒に拾って喜んでいる姿、それは私にとってとても大きな学びでした。何のために自分の命を使うのか?が分かりました。お父さんに分けて貰ったルビーは、今も大切にお客様が持ってくれています。見た目は美しいのはもちろんですが、そのルビーがもし、お父さんの思い出を覚えてくれているとしたら…こんなに美しいお宝はないのではないでしょうか。
持つ人が、どんな方なのか?目には見えないことですが、大切なこと。
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