左右非対称のカボションルビーです。そのふくよかな丸みの中に、2000万年前にこのルビーが結晶したときの痕跡がおへそのように残っています。どのようにこのルビーができたのかと、思いを巡らせてみていただきたいです。母のおなかのような、地球をイメージする作品となりました。
詳細
品番 | M104 |
素材 | K18YG |
ルース情報 | Ruby 0.50ct |
産地 | Myanmar |
ルビーの特徴
「キタロウのお父さん」ルビーは、ミャンマー最北部カチン州のルビー鉱山ナヤン(Nam―Ya)のマノウという鉱区より産出された梨型の原石の表面を磨き、輝かせたものです。一番大切なカボションカットの表面に大きなミネラルが残りました。モゴック鉱山産のルビーで時々見られるパルガサイト、ダンブライトかも知れません。通常であれば、このインクルージョンも削り取って、全体的な形を整えます。いつでもリカット(再研磨)することはできますが、「キタロウのお父さん」のようなルビーもかわいいものです。このままジュエリーに装着すると面白いモノができるのではないか?と目立つところについたミネラルを残しました。普通の考え方でこれを見れば美しさに悪影響を及ぼす「欠点」と判断することになります。しかし、私たちは、このルビーの欠点とされる部分をどの様にリカットすれば良い状態になるか?分かります。だから、このキタロウのお父さんみたいな姿で世の中に送り出してあげたいと思いました。宝石の一番大切な部分に、目立つ形で、色の違うミネラルがついていますが、破損の原因にはなりません。ルビーの美しさに影響しているということであれば、アクセサリークオリティと呼んだ方が良いかも知れませんが、私には、欠点に見えないし、天然無処理で美しいルビーです。キレイにしたら0.1ct~0.2ct重さを失うことになりますので、手直しをした後の状態で幾らになるか?を想定した上で立派なジュエリークオリティと呼んであげたい。お届けする時の値段がアクセサリークオリティであれば問題はありません。さて、つぶらな瞳を持ったルビー。どんな形のジュエリーになって、どんな方と時間を過ごすのでしょうか?その内、表面に残っているミネラルが外れてしまうかも知れません。その時は、また、モリスに帰って来て、再研磨してあげたいと思います。どちらにしろ、大切な思い出を、その「目」でしっかり見ておいて欲しいと思います。
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