石の個性を活かして、直線のラインを美しく表現しました。
詳細
品番 | M106 |
素材 | K10YG |
ルース情報 | Ruby 0.51ct |
産地 | Myanmar |
キリッとした、そしてクールな印象を与えるのピンキッシュルビーは、クオリティスケール上では、美しさが「A」、色の濃淡が「#2」と「#3」の間ぐらいにあたるジュエリークオリティです。ミャンマーの天然無処理で美しいルビーの原石を産出する北部カチン州のナヤン鉱山で発掘された原石をモリスのミヨテが仕上がりの構想を考えたモリスSGカットで仕上げました。少し「なで肩」でおどけた感じの六角形になりました。「自然の造形美」であるルビーの原石が元々持っていた形を私たち人間が理想とする形よりも優先した結果です。私たち人間の顔も左右非対称ですし、世界最古の木造建築である奈良斑鳩にある法隆寺、五重塔も見た目は左右対称でも使われている木材の年輪はすべて非対称です。幅の広い側と狭い側…要するに自然に生えていた時の向きを変えずに、すべての木材を設置しているそうです。想像もできない気の遠くなるような仕事だったと思いますが、その結果、世界最古の木造建築物として今も美しく残っています。柱の形は、ギリシャのパルテノン神殿と同じ建築技術が使われており、渡来人が持ち込んだ建築技術が活かされている…と中学校の歴史の授業で勉強した記憶があります。しかし、パルテノン神殿は、石灰質の岩石を切り出して建造されているのに対して、法隆寺は木造建築です。シルクロードを通って伝わった文化の最果ての地である日本で、古代ギリシャの完璧な理論が、自然と融合して生き残っている素晴らしい例だと思います。異論はあるかも知れませんが、私は理性的な完全を目指し、安定した左右対称を好む西側諸国の価値観に対して、自然を感じながらバランスしようとした結果としての究極のバランスを好む日本の価値観があると思います。要するに、正しいか、間違いか?という理性的に納得したい西洋と、伝わった理論を取り入れながらも、元々私たち人間が持っている「感性」…気持ちいいか?気持ち悪いか?という「好き嫌い」が優先されていった結果、根底にある大自然とバランスしていったのが日本の伝統文化だと言えるのではないでしょうか…。私たちモリスが始めたシンギュラリティカットは、日々デジタル化されていく今の時代に、お宝ルビーが持つ個性を感じながら「間違っているかも知れないが好きな形」を優先していきたいと思います。
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