CONCEPT
じぶんの星をみつけて ルビーも星も小さくて大きいルビーを顕微鏡で、星を望遠鏡で覗くとそこじゃとても広くて大きい世界が広がっている
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キラッと存在感があるピンキッシュな色調と高い透明度が特徴的なルビーです。ミャンマー最北部カチン州のナヤン（Nam-ya）ルビー鉱山にあったクンザイン14番鉱区（モリスの区画）において、イエッチョーによって採掘されました。コロンとした丸い原石の形を活かしてラウンドブリリアントカットに仕上げられました。研磨作業を担当したのは、リーダーのゾーミンチョー、仕上げはミンゾーによって行われ、テーブルの周りのクラウン、ガードルからキューレット（宝石下部の尖った部分）に向かって真っすぐにブリリアントカットの形で磨き上げました。ダイヤモンドで一般的に用いられる形です。宝石上面から入った光が、ルビーに中を通って反射することにより「テリ」と呼ばれるテーブル面からのキラキラした輝きが楽しめます。宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさが「A」、色の濃淡が「#3」のジュエリークオリティです。直径2.5㎜の小粒、かわいいサイズのルビーですが、しっかりとした存在感があるのは、原石（結晶）が持っていた高い透明度とナヤン鉱山産のルビー特有の少し紫味を帯びたキリッとしたピンク色をモリスの職人がしっかりした作業でフルに引き出してくれたからです。虫メガネでルビーを覗くとテーブルの真下に丸みを帯びた透明な結晶が確認できます。ナヤンのルビー鉱山で産出したルビーに多いカルシウムの結晶、アパタイトと思われるインクルージョンです。そして、もう一つは、これもカルシウムの結晶、カルサイト（方解石）と思われるインクルージョンで、この両方は、このルビーがナヤンのルビー鉱山の地下深く（約40㎞と推定される）で数千万年前にカルシウムの母岩の中で結晶したことが分かります。一般的には、分析機器を用いた成分分析とこの結晶の光の吸収を見て、この結晶が何かを明らかにして、その分析データをもとに、ルビーの産地を推定する分析結果報告書（鑑別書）があってはじめてミャンマー産の天然無処理で美しいルビーだといえるのですが、モリスルビーの場合は、推定ではなく、保証できるのは、鉱区からすべての過程を私たち自身で行ったからです。さて、このキラリと存在感のあるピンキッシュルビーは、モリスの「μ」ミューのスターという新しいラインのネックレスに仕立てました。これからこのルビーに思い出を一杯に詰め込んでいただいて、このルビーは「宝もの」に育っていくと思います。
