このルビーは有機的でもあり幾何学的でもあります。非均衡に美しさを感じる日本の伝統的な構造物に対する感覚を思わせます。このリングは曲線と直線からなるアシメトリーな建造物をイメージして、あえて裏側に反り返りのある曲線を強調した構想(デザイン)としました。



詳細
品番 | 103 |
素材 | K18YG |
リングサイズ | 12号 |
ルース情報 | Ruby 0.80ct |
産地 | Myanmar |
ルビーの特徴


ミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山から産出された、天然無処理で美しいピンクサファイア(ピンキッシュルビー)です。高い透明度が特徴的な原石の形を活かして変則的な三角形に磨き上げました。色の濃淡では#1と#2の間と淡く、色調も若干の紫味を感じさせる難しい原石をモリスルビーの研磨を担当するミヨテが世界に一つだけの小さなお宝に仕上げました。0.8ctの大きさをキープしながら、何とも言えない迫力、オーラのようなものを感じます。さて、このピンクサファイアとピンキッシュルビーと呼び名が変わっても同じ種類の鉱物(コランダム)であり、同じ環境で同じように結晶しました。違いは、着色要因であるクロムの含有率が若干低いため赤色が薄くなっているという部分です。四大宝石と呼ばれるルビー、エメラルド、ダイヤモンド、サファイアの中で、ルビーとサファイアは同じ鉱物「コランダムAl²O³」であり、このコランダムに、クロムや鉄などが入ってルビーになり、鉄とチタンが入るとブルーサファイア、鉄が入るとイエローサファイア等々色を変えていきます。そして赤色だけがルビーと呼ばれるのは、別格な宝石として扱われてきた伝統、歴史的背景があります。人工合成石、加熱処理されたルビーが市場に登場するまでは、ルビーと呼ばれることがステータスだった訳です。スピネルとバラスルビーと呼んだり、赤いトルマリンをルベライト(ルビーライト)と呼んだりすることからもルビーが滅多に手に入らない宝石だったことが分かります。天然無処理で美しい赤色は、奇跡的に産出するものです。そして、ブルーサファイアについては、加熱処理をすることにより、ほとんど乳白色のコランダムを青くしたり、色が濃過ぎる黒い原石を青く調色することができますが、ルビーの場合は、黒っぽい原石に加熱処理をして、赤色にすることはできますが、ピンク色のモノを赤くすることはできません。それを考え合わせると、色の薄いルビーと呼んであげるよりも、素晴らしいピンクサファイアと呼んであげたいと思います。
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