このルビーは有機的な形が美しいです。まるで土の中から生まれてくる新しい命のようです。このリングは、今まで見たことのない、新しく美しい生命体をイメージして、表からも裏からも有機的な曲線で構想(デザイン)しました。自然のままの形を変えずに、また若干だけ手を加えて、あるがままの姿をそのまま美しいと感じてきた日本の美的感性を表現しました。

ルビーリング【M123】-1
ツルッとした感じの表面から薄っすらとスターが浮かび上がってきます。スタールビーと呼べるほどのハッキリとしたものではありませんが、何か特別なものを感じます。
詳細
ミャンマー最北部カチン州のルビー鉱山Nam-Yaにて発掘された天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの原石の生地を大切にジュエリーに装着できるように、形はそのままに艶を出すべく磨き上げました。ツルッとした感じの表面から薄っすらとスターが浮かび上がってきます。スタールビーと呼べるほどのハッキリとしたものではありませんが、何か特別なものを感じます。このスターは、シルクインクルージョン(ルチルの針状結晶)がある程度以上の密度で内包された時に六条の星のような模様が表面に浮かび上がってくるアステリズムという現象で、ライトを当てて動かすとその動きに呼応するようにスターも動きます。非常に不思議な光景にスタールビーのファンも多くおられます。強い光があたらない時にも、薄っすらとインクルージョンの写真の白いクラウドが浮かび、このクラウドも光の当たる角度を変えると白い雲が右に左に動きます。私自身の感覚ですが、自分の手に持つライトの動きに連動し光の当たる角度によって動くスターを見ていると、ルビーの結晶とコミュニケーションを取っているように感じます。そして、このルビーには、シルクインクルージョン以外にも、アパタイト思われるスタッビィ状結晶インクルージョンが確認できます。静かな海の中に潜った時にプカプカと水面へと昇っていく気泡を思わせます。色の濃淡は「#4」、美しさのスケール上では、「A~B」の間、「⁻A」でジュエリークオリティです。そして何よりこのルビーの最大の特徴は、その形です。ミヨテが原石の形にそってダイヤモンドの粉を使ってピカピカに磨きましたが、このルビーの結晶の角がとれて丸くなった形は、太古に母岩を離れて土砂の中で揉まれ、丸くなった結晶が産出するナヤンルビー鉱山では、日常的に採掘される原石の形です。昨日は、歴史的に有名な王冠に装着されているルビーが、産出した形をそのままに表面を磨いただけのモノが多いという話をしましたが、このルビーを100年後に見た人はどう感じるのでしょうか?お宝らしい印象を持っていただきたい…と思います。
品番 | 103 |
素材 | K18YG |
リングサイズ | 12号 |
ルース情報 | Ruby 1.41ct Dia0.08ct |
産地 | Myanmar |
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