このルビーは有機的な形が美しいです。まるで土の中から生まれてくる新しい命のようです。このリングは、今まで見たことのない、新しく美しい生命体をイメージして、表からも裏からも有機的な曲線で構想(デザイン)しました。自然のままの形を変えずに、また若干だけ手を加えて、あるがままの姿をそのまま美しいと感じてきた日本の美的感性を表現しました。
ルビーリング【M122】-2
このルビーは、原石の形そのままで世の中に送り出そうと決めました。宝石品質判定のクオリティスケール上で美しさは「B」、これは、テーブル下に少し目立つインクルージョンがあるためです。
詳細
品番 | 122 |
素材 | K10YG |
リングサイズ | 10号 |
ルース情報 | Ruby 0.60ct Dia0.09ct |
産地 | Myanmar |
ミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山から産出されたジェムクオリティになろうかという本格的な色調の原石、もともとの形を生かして磨きました。とても難しい形の原石で、通常の職人だと、余計な部分を先に削り落として、ある程度いい形にする作業を優先するでしょう。モリスのミヨテが自ら、原石の表面を丁寧に磨いていきました。原石には凹面がありファセット(平らな切子)面をつけた形にするには、大きく結晶の生地を削り落とす必要がありました。そしてこのルビーには、ファセットカットした際にテーブルの真下に目立つインクルージョンがあります。相談した結果、このルビーは、原石の形そのままで世の中に送り出そうと決めました。宝石品質判定のクオリティスケール上で美しさは「B」、これは、テーブル下に少し目立つインクルージョンがあるためです。そして色の濃淡は「5−」で、ジュエリークオリティです。この特徴的な形のルビーは、皆さんの恐らく見たことがないと思いますが、この色目のルビーはとても希少で、少し形が普通でなくても良いから大きく残したかったというのが本音です。ファセットカットしても、裏側にある凹面に合わせてかなり多くの結晶の生地を落として、最終的にテリ(宝石内部からの反射によるキラキラとした輝き)を十分に出そうとすれば、0.5ct、いやそれ以下のサイズになってしまいます。そしてルビーの奥行きに合わせて、ガードル(外郭)部分も小さく調整する必要があります。直径も3mmを下回ることになったでしょう。しかし、個性的な形のルビーは十分な大きさが残りました。
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