私たち人には個性があり、同じ人は、2人と居ない。
それはルビーも同じで、すべてが、個性であり、同じものはない。
個性が2つ以上あれば、そこには必ず相性があり、相性については、品質や鑑別書には書いていない。
相性がいいルビーを見分けるポイントは、「好きかどうか?」で選ぶこと。
「品質判定できる宝石商」に専門的な話の前に、手の甲、中指と薬指の間にルビーをのせた感じで好きなものを選ぶ。
好きかどうか?と見る時に、それまでに得た情報は、すべて忘れること。ピジョンブラッドがどうのこうの…、
色の濃さがどうのこうの…、と考えて見ていくと、好きかどうか???ドンドン分からなくなるだろう。
まずは、好き嫌いで判断する。
その後に、品質についてプロの宝石商に説明を受ける。
その時に、ルーペなどを出してきて、「品質=宝石種、原産地、処理の有無、
美しさ、色の濃淡、欠点、サイズ」の話について、そのルビーを見ながら説明できるとプロだろう。
品質判定ができる人は、なぜその値段なのか?を説明してくれるはず。
そして、説明をしてくれる人が、そのルビーの品質判定ができるかどうか?
…は、インクルージョンの話をしっかりとしてくれるか?で分かる。
さて、好きなルビーかどうか?を感じる時のコツのもう一つは、気になった
ルビーがあったら、手の甲にのせて自分が心地いいと感じる場面でそのルビーを着けていることを想像してみよう。
着けている姿がウキウキとした気持ちになっている姿がハッキリ見えたら、それが「相性の良いルビー」。
見えなかったら…そのルビーを選ばなければいい。
間違っても、3つか4つルビーを並べて、どれが良いか? という選ぶ方がいらっしゃるが、間違いのもと。
モリスは、ルビー専門店なので、ルビーだけを比べることができるが、それでも比べるのは一番最後に、
確認するため、納得するために比べるぐらいにしてほしい。
欧米のブランドが上手いのは、「私たちの宝石は私たちが選んでいるから間違いない」
というイメージを多額の広告料を使って浸透させて「相性がいいかどうか?」は選ばせないところ。
天然無処理で美しいルビーで相性の良いモノは、たとえ数万円でも一生共にするかも知れない。
上述の通り、人の出会いと似て「なぜか好きになった」ルビーを選ぶのがいい。

関連記事