

弓のブローチ
ガーネットと金を被せた銀製
東ドイツ
西暦400年~500年
フィッチャー ファンド 1947年
このブローチは、西暦400年から450年にかけて東ドイツのドナウ川沿いに住んでいた女性が着けていた豪華なもの。
このブローチは間違いなく貴族など身分の高いの女性が持っていたものであり、腕輪、指輪、カラー
(チョーカーのようなネックレス)やペンダントとセットの豪華な金製ジュエリーとセットになっていた。
解説書訳ここまで。
西暦400年代のジュエリーはビザンチンのモノなど宗教的に影響を受けたものが多いが、ゲルマン人が住んでいた
この地方では、一種独特な文様が多く使われている。
このブローチにも赤いガーネットが使われているが、ビザンチンにしろこのゲルマンのブローチにしろ、赤い石と
金製のジュエリーを合わせて使っている例が非常に多く、赤い宝石の重要性をうかがい知ることができる。
しかし、この時代、ビザンチンを含めた欧州では、まだ宝石ルビーとその他の赤い石を見分けておらず、19世紀までは、
赤くて美しい石はルビーとして扱われていたようだ。
英国のインペリアルステートクラウンに着いている「ブラックプリンス」という赤く大きな宝石は、イギリスがスペインに
攻め込んだ時の戦利品であり、ルビーだと信じられていたが、実はレッドスピネルだったという話はあまりにも有名。
その他、ナポレオンもセントヘレナ島で没するまで大切に持っていた宝石がアドムと呼んだ赤いカーネリアンだった。
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