インクルージョンは多いものの高い透明度、そして若干グレー味を帯びた、金属を感じさせる独特な色調が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。ミャンマー最北部カチン州のルビー鉱山ナヤン鉱山クンザイン鉱区から産出された原石の生地、形を活かし、三角形のミックスドカットに磨きました。サイズは、縦3.4㎜/横3.3㎜/深さ1.9㎜、重さは、0.18ct、宝石品質判定のクオリティースケールを目安にした場合、美しさは「B」美しいもの、そして色の濃淡は、「#4」、美しさと色の濃淡をクオリティスケールのマスのどこに相当するかを目安に、3つのゾーン(GQ/JQ/AQ)に分けた場合は、ジュエリークオリティ(JQ)、高品質のルビーです。写真では、大きさは分かり難いのですが、縦横のサイズが3㎜前後で、決して大きなサイズではありません。むしろジュエリーに着けた場合、小さく感じられると思います。普通であれば、このサイズのルビーは、原産地がどこであるか?処理をしているのかどうか?等をわざわざ調べることはなく、皆さまに伝わる情報はありません。鑑別業者に処理の有無や産地の分析依頼をすると、肝心のルビーよりも高い分析料金になるからです。モリスが、1㎜のルビーでも、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーだと保証までする理由…例えば、長く使って傷だらけになったジュエリーに、3.4㎜ぐらいのルビーが着いている姿を想像してみて下さい。持ち主の方から次に受け継ぐ人へ受け継がれていく時に、「このルビーは小さくても希少な宝石だよ…大切に」と自信を持って伝えることができれば、受け取る側の気持ちが変わってきます。その方の思い出が詰まっていることに加えて、「お宝」だと言葉を添えるだけで気持ちが変わってきます。インド北部のカシミール地方で採掘されたカシミール産のブルーサファイアを例にしてみると良く分かります。80年ほど前に資源が枯渇した後、今では、プレミアがつくお宝になっています。3㎜だとしてもカシミール産のブルーサファイアだと分かると、宝石商は皆、「譲っていただけませんか?」と声をかけるはずです。その時に、ルビーと一緒に時間を過ごしたオーナーさんの思い出はキラキラと輝きだすでしょうし、「家宝」になっていくと思います。残念ながら、カシミール産サファイアが資源が枯渇する前に、1㎜の宝石でもしっかりとデータ収集をしなかったことで、大きなサイズしか残っていませんが、資源が残り少なったミャンマー産ルビーは、モリスが20年以上しっかりと個性を保証書に記録しているので大丈夫です。