ミャンマー産 天然無処理ルビーモリス,

非常に美しいプロポーション、そして透明度の高いスタールビーは、ミャンマー中北部のルビー鉱山モゴックで産出されました。スタールビーとは、ルビーにシルクインクルージョン（ルチルの針状結晶）がある一定以上の密度で内包されており尚且つ、結晶の軸を垂直に立ててドーム型（カボションカット）に磨くことで、シルクの交わる部分が白く反射することで六条の線が浮かび上がったものです。上部からライトを当てて動かすと、スターがライトの動きに反応して動きます。アステリズムと呼ばれる現象で、ミクロの世界、目では見えない細かい繊維が創り出す、非常に不思議な景色に大自然の奥深さを感じます。スタールビーは、シルクインクルージョンがある程度以上の密度で内包されないと現われることはありませんので、ピンキッシュで白濁し透明度は低いのが普通ですが、稀にこのスタールビーのように、透明度が高く、スターが出る結晶があります。ライトに当たった時のスターの表れ方は、白濁したものよりは透明度が高いモノの方が相対的に弱くなります。このルビーもスターが少し弱いのは、透明度がスタールビーとしては非常に高いためです。ファセットカットしてGQジェムクオリティになるルビーと比較すると大粒なものが発掘されやすいとはいえ、（同じルビーという名前ですがファセットカットしたルビーとはクオリティスケール自体が違い、価値比較表で見た場合、100倍近くの数値の差があります）12ctの天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは圧巻の迫力です。そのサイズは、縦12.8㎜/横10.3㎜/深さ8.3㎜、重さは12.63ctです。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#3」、品質を3つのゾーンに分けた場合GQジェムクオリティです。スタールビーのクオリティスケールは、ファセット（切子）面をつけて磨いたルビーと3ゾーンの範囲が違い、美しさは「S,A」、色の濃淡は「#6から#3」です。このスタールビー#3もGQになります。大きさと透明度を楽しんでいただきたいスタールビーです。