青味を感じさせる色調と少しインクルージョンが目立つが、十分に美しい天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ミャンマー中北部にあるモゴック鉱山から産出された原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは縦横3.5㎜/深さが2.3㎜、とてもバランスのよいプロポーション、そして重さは0.20ctと小粒です。ラウンドブリリアントカットの形に磨いたため、結晶の奥からキラキラとした輝きがでることで存在感がでています。インクルージョンは、若干目立ちますが、フラクチャー(割れなどの破損の原因になるもの)はなく、このルビーの個性であり、欠点にはなりません。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「B」美しいもの、色の濃淡は「#4」、品質を3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)です。クオリティスケールを見る上で確認しておかなくてはならないのが、SとAは輝きがあり美しいもの、Bが美しいもの、Cが欠点はあるが美しいもの、そしてDは美しさにかけるものです。パッと見て、これは輝きがあり美しいものだ!…としても、フラクチャーや硬度の低い大きな結晶が表面に出ていたり、深さが極端に少なく耐久性に問題があるもの等々、ジュエリーに装着した時に破損の原因になると判断した場合は、Cになります。クオリティスケールは左から右に順番に徐々に透明度が低くなっていくのではないので注意が必要です。時々、「BよりもCの方がきれいじゃないですか…」というご質問をいただくことがあるのは、そのためです。このルビーは、ジュエリーに装着すると十分に美しい宝石として活躍してくれる品質です。この小粒なモゴック産ルビーも立派な天然無処理で美しいものです。下のインクルージョンの写真でもご覧いただけるように、少し目立つインクルージョンが内包されていますが、顕微鏡で拡大してあげると見ていると処理された跡がまったく見当たらないキレイなシルクインクルージョン、結晶インクルージョンがハッキリと見えてきます。無処理で、見た目の通りの美しさであることが一目瞭然です。