モリスルビー22MKJL0009

さて、このモリスの今日のルビーでは、ナヤン鉱山とモゴック鉱山の産地をお伝えしていますが、一般的に、鑑別業者が発行する分析結果報告書（鑑別書）では、「ミャンマー産＝ビルマ産」とコメントされます。スイスの世界的に有名なGubelin Gem Lab（グベリン宝石研究所）も/「…a small area of few dozen square miles, of which only a portion is gem-bearing. Meanwhile, there are few more small deposits to north of Mogok, such as Namya, that produce rubies with similar characteristics」「数十平方マイルほどの小さな領域で、産出される原石の中でもごく一部の（高品質）ルビーは産出されます。他方で、モゴックの北には、同様の特徴を持つルビーを生産するナムヤ(ナヤン)などの小さな鉱床があります。」（引用ここまで）というように、モゴック鉱山とナヤン鉱山を見分けることはありません。モリスが分かるのは、原石がどこの鉱区で発掘された場所を知っているからです。それでも時々、産出の時の情報が正確でないことがあります。そういう時は、インクルージョンの拡大検査をします。明らかな特徴がある時は良いのですが、時々、モゴック産でもナヤン産でもあり得るインクルージョンがあります。今日のルビーで、「ミャンマー産」と記述するのは、モゴック産かナヤン産という意味です。（もう一つあるミャンマーのルビーの産地モンスーは、インクルージョンが違います）さて、このピジョンブラッドルビー…手にされた方は幸運だと思います。是非、指輪などご自分の眼で楽しめるジュエリーに仕立ていただき、その特別な美しさを味わっていただきたいと思います。