モリスルビー22SR0063
カラット | 0.24ct |
Origin(産地) | Myanmar |
Quality(品質) | Gem |
Size(サイズ) | 3.9/3.3/2.2 |

モリスルビー22SR0063 0.24ct Myanmar Gem

ルビーサイズ 3.9/3.3/2.2
ルビーの特徴
ほんの少し紫味を感じさせながらも若干の褐色も混在する独特な色調とシルクインクルージョンが薄っすらと内包されることで優しい輝きを放つ天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。
サイズは、縦3.9㎜/横3.3㎜/深さ2.2㎜、重さは0.24ctのバランスの良いプロポーションのオーバル型ミックスドカットに磨いています。強いて言えば、もう少し「顔」が小さければ…フェイスアップ(上から見た姿)での表情に結晶の奥からキラキラとした輝きが加わり、見違えるほどの美しさを発揮したかも知れませんが、これは撮影時の光の当たり具合によって変わってきますし、リカット(再研磨)してキューレット側の角度を立てると改善できる点です。しかし、それをするためには、縦横のサイズをあと0.3~0.4㎜小さくする必要があり、今やる必要はなく、いつかの楽しみとして残しておいた方が良いでしょう。
天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの特徴
天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、接触変成岩起源で、海底に堆積した石灰岩(海の中で生きた生命が残したカルシウム分が主成分)がマグマと接触して溶解することでルビーの材料であるアルミと酸素が結合して結晶するのですが、透明なコランダムという鉱物がルビーになるためには、着色要因であるクロム、または鉄分が、その結晶に取り込まれることで赤い「ルビー」が生まれます。ミャンマー産ルビーの特徴である「燃える石炭」のような赤色、365nmの紫外線にあたったときの鮮やかな蛍光性は、取り込まれたクロムが反応しているといわれています。国立科学博物館の門馬博士によると鉄分が多い地表ちかくの地層ではなく、20㎞より深いところにあるクロムが多い地層で結晶していると考えられるとのこと。地下40㎞の深いところで結晶したともいわれるミャンマー産ルビーの成分分析をすると、その他の産地のルビーと比較して鉄分がほとんど検出されません。
地球の奇跡が何度も重なり生まれたルビー
沈んでいくプレートに乗って地下深くまで移動してルビーが生まれて、そしてまた地球の地殻変動によって地表まで上がってきた稀に見るお宝の結晶がミャンマー産ルビーなのです。長い旅をして目の前に登場したくれた…と思うと「よく来てくれた!」と感じます。宝石の価値を決める大きな要素に希少性がありますが、ミャンマー産ルビーの希少性が他の産地と違うのは、結晶する環境が特別だからです。
このルビーの品質判定のクオリティースケールは
このルビーは、品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさ「A」色の濃淡「#5」、ジェムクオリティ(最高品質)です。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

ルビーの内包物(inclusion)

