モリスルビー22SR0102
| カラット | 0.20ct |
| Origin（産地） | Myanmar |
| Quality(品質) | |
| Size(サイズ) | 3.8/3.3/2.0 |
ルビーの特徴
素晴らしい純色に近い赤色の色調、高い透明度と彩度、そしてガードル部分にパックマンのように口を開けたような小粒な外観が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン（Nam-Ya）で発掘された原石をラウンド型（この個性的な形をラウンド型と表現していいかは分かりませんが…）のミックスドカットに磨きました。サイズは縦3.8㎜/横3.3㎜/深さ2.0㎜、重さは0.20ctと小粒ですが、パッと見たら結晶の端が欠けたようにも見えてしまいますので、説明したいと思います。通常であれば、この結晶の凹んだ部分、キジ不足の部分の横側の結晶を削り落として、このルビーの場合は、楕円形オーバル型のきれいな形にしますが、そのためにサイズは縦2.4㎜/横2.1㎜ぐらいまで落とすことになります。大量生産するためのアクセサリーに使う宝石であればたくさんありますから、そのように研磨しますが、このルビーは小粒でも天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。敢えて、生地不足の部分を逆に磨いて凹ませたのです。この凹みは、私たちモリスにとっては、0.1㎜でも天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの生地を大きく残したい…という気持ち、そのために小粒なルビーでも知恵を絞っているんだ…という誇りを表していると思います。考えたのは、銀座店にいるミヨテです。気になる方は、選ばないようにしていただければよいと思います。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、この生地不足の部分を考慮すると「⁻」の表示をつけるのがフェアだと思います。そして色の濃淡は「#5」、品質を3つのゾーンに分けた場合、GQジェムクオリティ（最高品質）です。「この生地不足のあるルビーをジェムクオリティと呼ぶなんて…」という声があるのは、十分承知の上で、私たちの価値観を表すルビーだと思いますので、そう表示します。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
