真っ赤で素晴らしいピジョンブラッドルビーの色調と高い透明度と彩度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ナヤン鉱山で発掘されたルビーをラウンド型のブリリアントカットに磨きました。品質は、美しさ「A」色の濃淡「#5」、スリーゾーンはGQジェムクオリティ（最高品質）です。４時方向にほんの少し生地不足があるため完全なラウンドにはなっていませんが、この素晴らしいルビーの個性です。さて、ルビーの価値には、仕立てられたジュエリーになって身に着ける価値…いわゆる使用価値と宝石ルビーとして、いつか交換することができる価値…交換価値（資産価値）の両方があります。今日のルビーで紹介しているものは、すべて天然無処理で美しいミャンマー産ルビーですので、どんなに小さくても交換価値はあります。特に、今日のルビーのように小さなルビーであってもこのクオリティであれば、欲しい方がいて高くはなくても宝石として値段がつくでしょう。GQジェムクオリティ（最高品質）のルビーで、1ctを超える大きなものになるとインフレになる度に手放すときの値段は上がっていきます。そして美しさを改良するために人為的な処理をされた商業的なルビーとは全く違う評価になります。しかし…頻繁に「資産運用の一環としてルビーはどうですか？」という相談を受けることがあります。以前に外資系の銀行でその話をしたこともありますが、私は、宝石ルビーを文化的な存在にしたいという志があってお届けしているので、モリスルビーを利ザヤを稼ぐ文明の利器にしてしまうことに抵抗を感じます。100円で買ったものが200円になったから儲かった！と喜びを感じる気持ちは良く分かりますが、お宝ルビー（天然無処理で美しいミャンマー産ルビー）は、宝探しをしないと見つからないものなので、儲かるから売ってしまえ！とどこか分からないところへ手放されるのは寂しい…というのが正直な気持ちです。探すこと自体が難しい宝石です。だからモリスではお届けした時に、大切にしていただける方でなければお売りしません。そして、お使いにならない時には、モリスに持って帰ってきてください…とお願いしています。世代を越えて大切にされる存在、受け継がれていく思い出カプセルという価値が出来てくれば、今日のルビーのように小粒なものでも宝石（家宝）文化を作っていってくれると思います。
