ミャンマー産 天然無処理ルビーモリスルビー23MY0054

素晴らしい品質のラウンドブリリアントカットに磨かれた天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、小粒ながら素晴らしい仕上がりです。ミャンマー産らしい少し紫味を帯びた色調と高い透明度、そして素晴らしい彩度が特徴的です。テーブルとクラウンのファセットのバランス、そしてバックファセット（パビリオン部分）のバランスも最適です。天然無処理のルビーの場合は、どんなに小粒でも貴重な結晶の生地は減らしたくありませんので、基本的には原石の形が仕上がりの形に大きく影響します。ラウンド型の場合も歪んだ形のものが多い理由ですが、時折、このように原石の形がピタッと理想的であることできれいなラウンドブリリアントカットのルビーが生まれます。大きな結晶が産出しないルビーの場合は、ダイヤモンドのようにソーイング（大きな原石を2つにカットする作業）することはありませんので、産出した原石の形に依存することになります。このルビーの原石は、ピジョンブラッドルビーを産出するモゴック（Mogok）鉱山です。（もうひとつピジョンブラッドを産出する鉱山はナヤン鉱山があります）前述の通り、ほぼパーフェクトなラウンドブリリアントカットに磨きました。サイズは縦横2.5㎜/深さ1.4㎜、縦横の寸法に対する深さについては、もう少しだけ深さがあれば、色と輝きが100%発揮されたと思いますが、十分に許容範囲です。そして、顕微鏡でルビーの内側を拡大してみると、テーブル面下にモゴック産らしい結晶インクルージョンが見えてきます。下のインクルージョンの写真でご確認いただけますが、キリっとした結晶が、無処理であることを自らの姿で見せてくれています。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#4」、大きさ、そしてプロポーションを考慮すると最適な濃さだと思います。そして品質をクオリティスケール上で3つのゾーンに分けると、JQジュエリークオリティ（高品質）になります。優等生的な魅力を持ったルビーです。