モリスルビー07JE0227

 

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モリスルビー07JE0227

カラット 0.11ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) jewelry
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.3

ルビー(天然無処理)

モリスルビー07JE0227  0.11ct Myanmar jewelry

ルビーサイズ

ルビーサイズ 2.5/2.5/1.3

ルビーの特徴

ほんの少し青味の強いピンキッシュな色調と透明度、彩度共に高いルビーは、ミャンマー最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された四角い原石をプリンセスカットの形に磨きました。2.5mm×2.5mmの大きさで、重さは0.11ctの小粒なサイズながら、キラキラと結晶の奥から輝きが湧き上がってくるため、とても存在感があります。
プリンセスカットとは、ダイヤモンドでよく用いられる形の研磨方法で、四角いテーブルのある宝石上面には、細い三角形のファセット(切子)面をつけたクラウンのパート、そしてパビリオン側には、宝石下部の尖った部分のキューレットに向けて真っ直ぐにトカットするスタイルです。ブリリアン元々は、ダイヤモンドの結晶の生地を最大限に残しながら輝きを発揮するために20世紀後半に考え出された形です。このルビーのようにダイヤモンド以外でも、特に結晶の透明度が高い宝石に用いられることが多いように思います。

このルビーの品質判定のクオリティスケール
美しさは「A」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#3」、クオリティースケール上の分布で品質を3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)です。さて、この小粒なプリンセスカットのナヤンルビーを顕微鏡を使って内なる世界を覗いていくと、カルシウムかもしくはスピネルと思われる小さな結晶インクルージョンが、夜空に広がるお星さまのように点在しています。ナヤン鉱山産のルビーを拡大検査していつも感じることは、モゴック産ルビーと比較して、外観もインクルージョンもどちらもサイズが小さいということです。その理由は、まだ明らかにされていませんが、モリスミャンマーでお世話になった元ヤンゴン大学の鉱物学博士、故ミンカイ先生の説では、ナヤン鉱山がある場所は、ザガイン断層の北端に位置しており、インド大陸がユーラシア大陸と衝突した時の衝撃が大きかった場所で高い圧力がかかる地質だったということ(世界地図で見ても馬の尻尾のようにシワになったような部分)が影響している。世界で唯一の場所だ…と説明していただいたことを思い出します。そして「ナヤンのルビーはモゴック産よりも硬いんだ」ともおっしゃっていました。いつか研究が進んで、解明される時がくる日が来ることを楽しみにしたいと思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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