モリスルビー08AT0121

 

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08AT0121

カラット 0.06ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewelry
Size(サイズ) 2.0/2.0/1.4

顕微鏡で見なければインクルージョンが全く見えないほどの高い透明度とナヤンルビーの特徴である、少し青味を帯びたキリッとしたピンク色を感じさせる色調、キラキラとした輝きが結晶の奥から湧き上がってくる天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。サイズは、2.0㎜×2.0㎜、深さは1.4㎜、重さは0.06ctと小粒ながらサイズ以上の存在感があります。この様な、小さくても力のあるルビーは、指輪のワンポイントなどに使っていただき、毎日、ご自分の目でその美しさを楽しんでいただきたいと思います。宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさ「A」色の濃淡は「#4」のジュエリークオリティ(高品質)です。さて、モリスが、原産地の鉱山から完全なトレーサビリティを大切にしてきた理由ですが、それは、世の中には、以前にルビーとして売買された人工合成石や人為的な処理をして美しさを改良したルビーが星の数ほど存在しており、天然無処理で美しいことを保証するには、天然無処理で美しいルビーを知る必要があるということ、そして、採掘をして感じたのは、ルビーの原石は近い将来に枯渇する限られた資源であるということでした。急がなければなりませんでした。その為に、鉱山の現場で採掘をした原石の特徴をファイルし、そして業者に頼むのではなく、自社工房、研究室で研磨、それぞれのルビーの結晶の中にある内包物(インクルージョン)の顕微鏡拡大写真を撮影することで天然無処理の特徴を確実につかむことが重要でした。1㎜のルビーでも顕微鏡で覗くと大きなルビーと同じです。その工程を20年以上続け、いまでは50,000石以上のデータがファイルされています。鉱区別のインクルージョンデータとしては世界最大です。そして、現場で採れた無処理では、使えない美しさに欠ける原石を使って、自社で機器を導入して加熱処理など処理をする実験を行い、加熱処理を行う前とその後のインクルージョンの熱変化をファイルしていきました。500度で5時間、600度で5時間…というように、どのインクルージョンが、どの温度で何時間、加熱すると変化するかを調査していきました。現在、ミャンマー国内では政情が不安定になっており、ルビーの鉱山では、採掘はストップしていますが、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーを見分ける眼があれば、これから資源が枯渇しても、世界中で宝探しが続けられます。人工合成石が宝石に紛れて流通した歴史はありますが、今は、宝石として認識されることはなくなりました。人為的に品質を改良したルビーも同じ運命をたどるでしょう。人間の手によって数が増やせるものは、理論的に同じ鉱物であっても、いつか希少性が立証できなくなるからです。私たちが気付かなくてはならないのは、人間は万能ではなく大自然の恵みによって生きているということで、この小さな大自然の造形美…プリンセスカットのルビーは、それを教えてくれます。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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